最近「コーチング」に個人的に興味があります。
snsでもプロフィールに 職業:コーチング と記載してる人が増えてますよね。
今の管理職の立場の人、主に40代以上の人というのは、
現代の多様化の時代についていけてない人が多いと思います。
自分たちはとにかく怒鳴られて上司の言うことを聞かされて育ってきてるので、
言うことを聞かない部下や後輩の理解ができない。
しかも、自分で頭使わなくても、言うことさえ聞いて可愛がってもらえれてればそれなりに出世ができたので、
外で勉強して自分自身をアップデートしようともしない。
こんな上司に疑問を持った人たちがコーチングなどに興味を持つんだと思います。
何より僕がその一人です。
今は上からの命令では人が動かない時代です。
動かせたとしても生産性が上がらない。
生産性が上がらない限り、自分たちの給料が上がることもないです。
でも若い子には給料を餌にしてもなかなか響かない。
では、どうすれば後輩や部下が自主的に仕事を楽しんで頑張ってくれるようになるのか?
コーチングにヒントがあるんじゃないかと思って
鈴木義幸さんの『コーチングが人を活かす』という本を読んでみました。
誰でもすぐにコーチになれそうな非常にわかりやすくまとまった本でしたので、
すぐに取り入れられそうな10個を勝手に僕なりにまとめます。
1.答えを一緒に探す
若い子に比べると、どうしても自分の方が経験や知識がある分、
悩んでる姿を見るとすぐにアドバイスを送りがちだと思います。
そのアドバイスが、本当に親身になって相手のことを考えての意見ならまだいいですが、
人によってはそのアドバイスが「命令」だと捉えられてしまします。
冒頭にもお伝えしたように、今は命令では人は動かないので、
困ってることがあるのなら、
何に困っているのか?どうすれば解決できるのか?を一緒に考えてあげましょう。
2.かたまりをほぐす
「ハワイ旅行どうだった?」という質問に対して、
いきなり具体的に「あそことあそこに行って何と何を食べて・・・」などと話し始める人は少ないと思います。
ほとんどの人は「めっちゃ楽しかった!」という返事になると思うので、
その「かたまり」をほぐしてあげるのが重要になります。
ハワイ旅行の会話だと、「どこに行ったの?」「何を食べたの?」「なんか買った?」
などの質問で具体的な風景をイメージさせられると思います。
仕事の場合だと、
「今月の売り上げどう?」と聞くと、「悪くはないです!」みたいな回答で終わってしまうので、
「どういうところがいいの?」「うまく行ってないところはどこ?」
「どうすればもう少し良くできそう?」
などど抽象的な会話をほぐして細かい具体的なパーツに分けてあげましょう。
3.「なぜ」の代わりに「なに」を使う
「なぜ(なんで)」という言葉は、基本的にはできてないことを詰められる時に使うと思います。
自分ではそのつもりがなくて優しく聞いたつもりでも、
「なんでやれなかったの?」と聞かれた方は、自分自身を詰められてると感じてしまい萎縮してしまいます。
なので、「なんでやれなかったの?」の代わりに、
「何が障壁だったの?」と聞いてあげることで、
その人本人ではなく、その問題の方に目を向けさせることができるようになります。
4.相手のタイプを見極める
あなたにとって苦手なタイプはどんな人ですか?
おそらく誰の頭の中にもなんとなく思い浮かぶタイプがあると思います。
もしかしたら部下や後輩は自分のことを苦手なタイプと思っているかもしれません。
そう思われてる時点で部下や後輩のモチベーションや自主性を制限してしまっている可能性が高いです。
どうすれば相手が100%以上の力を発揮できるのか?
相手のタイプに合わせて声の掛け方や関わり方を考えてあげましょう。
5.目標についてとことん話す
売り上げ目標について部下や後輩と話せますか?
部下や後輩に自分で目標を決めてもらってる人もいると思いますが、
その目標を達成したらどうなるのか?
どういうスケジュールで達成しようと思っているのか?
目標達成のために具体的にどんなアクションが必要なのか?
そのアクションを起こすためには何をする、もしくは辞める必要があるのか?
「頑張れ」と言う代わりにこれらの質問をしてあげてください。
6.やりたくないことを聞いてみる
何をやりたいかを聞いてもなかなか具体的に答えてくれる人は少ないと思います。
そもそもやりたいことが何かわからない、
ぼんやりやりたいことはあるけど恥ずかしくて言いにくい、
言ったらすぐにやれと言われそうで言いにくい、
などなど様々理由はあると思います。
なので、
やりたくないこと、嫌なこと、欲しくないもの、などを色々と聞いてあげましょう。
嫌なことをとっぱらった後に残るものが本人がやりたいことです。
7.価値に合う行動を見つける
◻︎探求する ◻︎冒険する ◻︎優雅である ◻︎輝いている ◻︎触れ合う
◻︎共にいる ◻︎影響する ◻︎勇気づける ◻︎極める ◻︎卓越している
◻︎奉仕する ◻︎サポートする◻︎想像する ◻︎工夫する ◻︎遊ぶ
◻︎指導する ◻︎説明する ◻︎勝つ ◻︎達成する ◻︎気づく
◻︎観察する ◻︎洞察する ◻︎支配する ◻︎説得する ◻︎繋がっている
どの行動をしているときが一番イキイキとしていますか?
ベスト3を選んでみてください。
人はそれぞれ無意識のうちに”価値を置いている行動・状態”があります。
目標達成のための行動はできるだけ”その人が価値を置いているもの”
言い換えれば、”自然に楽しんでやれる行動”であることが望ましいです。
自分自身もそうですが、相手もどんなことに価値を見出すタイプなのか見つけてあげましょう。
8.新しい切り口を与える
「仕事や家庭で ”妥協” していることを5つ挙げるとしたらなんですか?」
「長い間抱えている ”未完了” なことを3つ挙げるとしたらなんですか?」
“我慢”や”やってない”ではなく、普段あまり聞きなれないフレーズを使ってあげることで
違った目線で考えられるようになります。
行き詰まったり悩んだりしている人がいたら、
ぜひ新しいフレーズで新しい切り口を与えてあげてください。
9.”なぜ”を説明する
お客さんのところに訪問する、連絡する、勉強する、資料を作る、会議をする、
みなさん仕事で様々なことをやっていると思いますが、
それぞれ『なぜやっているか?』言葉で説明できますか?
『なぜ』を理解して取り組むのと、なんのためかわからないけどとりあえず会社に言われてやってる、
というのと、どちらがいい成果が出そうですか?
命令では動かないと言うだけではなく、生産性UPのためにも、
なぜその仕事が必要なのか?
しっかり言葉で伝えましょう。
10.失敗する権利を与える
「絶対にコップの水をこぼさずに100m走れ」
と言われた時と、
「多少こぼれてもいいからあなたなりに全力で走ってほしい」
と言われた時、どっちの方が良いタイムがでそうでしょうか?
失敗してはいけないとなるとなかなか持ってる力を出し切るのは難しいです。
逆に、失敗を重ねることでより早く成長していくことができます。
『失敗は成長のために必要なコスト』
と考えることで部下や後輩はできる限りの力を発揮してくれるようになります。
ぜひ、失敗してもいいんだよと声をかけてあげてください。
いかがでしたでしょうか?
皆さんが今まで以上にイキイキと働ける環境になるように
参考になる部分があれば取り入れてみてくださいね。