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hoyuさんの新カラー『IROJIKAKE(イロジカケ)』について、ディーラー目線でのまとめ

ほんと2022年の春は新カラー剤が豊作ですね。

いろんなメーカーさんから次々に新しいカラー剤が発売されていきます。

個人的に一番注目しているのが今回の『IROJIKAKE(イロジカケ)』というカラー剤です。

「カラーに強いhoyu」の復活になりそうな予感がしているので、

良さそうなポイント、懸念点などをまとめていきます。

 

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『IROJIKAKE』とは?

まず、ざっくりとした特徴ですが、

一言で言うならば『プロマスタートナーオンの現代版』です。

トナーを知ってる方ならば、

昔からあったトナーオンの「塗りやすさ」や「発色の速さ」に加えて、

ブリーチオンカラーで使えるように「彩度をめちゃくちゃ高めた」カラー剤。

といえば伝わるかと思います。

トナーを知らない方に向けて簡単にトナーについても説明します。

「プロマスタートナーオン」とは?

僕がこの業界に来た頃からもう発売されていたので、かれこれ10年以上前から発売されてる商品ですが、

あまり他のメーカーさんにはない便利商品だったのでよく売れてたのを覚えてます。

特徴1 クリームじゃなくてジェル基材

まず1つ目の特徴は、アルカリカラーなのですが1剤が「クリーム」じゃなくて「ジェル」です。

その1剤のジェルと2剤(オキシ2%)を混ぜて使用します。

クリームよりも相当浸透が早くて塗りやすいので

セット面ではなくシャンプー台で使用することがほとんどでした。

特徴2 微アルカリタイプなのに5分で発色

2つ目の特徴は、とにかく発色が早いということ。

どちらかというとセット面でしっかり塗布してしっかり色を入れるというよりも、

シャンプー台で揉み込んでほんのり色味を足す、

という使い方がメインだったので、

5分で発色してくれることで、シャンプー台で施術をしても

サロンワークにもお客様にも負担をかけずに

カラーすることができます。

さらに微アルカリタイプなので、カラーをしたけど色の入りが甘かった時や、

リタッチのみだと毛先が汚く見える時などの毛先の色の補正としてなど、

ダメージを気にせず色を入れることが可能でした。

今ではオンカラーの際は塩基性のカラーを使うことが多いですが、

塩基性のカラーはやっぱり直接染料なので色持ちはよくても3日くらい。

それがアルカリカラーでオンカラーすることで色もちもよく自然な色味でカラーを楽しんで頂けます。

IROJIKAKEの特徴は?

基本的には冒頭にもお伝えした通り、

トナーオンの特徴を残したまま、彩度が高くなったカラーです。

ただ、使う用途が以前とは変わってきてますので、その辺りも踏まえて特徴をお伝えします。

水光感ジェルベースの1剤

従来のトナーオンと同じく、1剤がクリームではなくジェル基材となっております。

元々クリーム基材に比べると艶が出やすい処方ですが、

そこにシアバターやカメリアオイルなども配合されているので、

さらにツヤ感を感じやすくなってます。

ただ、美容師さんからすると1番驚くのはやはりジェルの「塗りやすさ」だと思います。

すごく浸透もいいので、通常のアルカリカラーほどそこまで細かくパネルを分けないでも

ある程度勝手に浸透していってくれます。

ブリーチオンカラーの時などは特に髪の毛が引っかかってカラー塗りにくいと思うので、

塗布時間が10分は短縮できます。

低アルカリ処方

従来のトナーオンに比べると、発色のためにどうしてもアルカリ量は増えてるみたいですが、

それでも通常のアルカリカラーに比べるとかなりの低アルカリの処方になっております。

従来のカラーに比べると毛髪強度の低下率が60%ダウンらしいです。

ブリーチ繰り返しまくってるポーラス毛はちょっと怖いかもしれないですが、

通常のブリーチ毛くらいなら全然怖がらずにオンカラーできそうですね。

ベージュラインとビビッドラインの2ライン展開

色味に関してはカラーチャートの写真を載せておきます。

見ての通りかなり色が濃そうです。

どこまで発色するのはまだこれから検証が必要ですが、

ビビッドな色味を楽しみたい方から、透明感のある柔らかい色味を楽しみたい人まで、

幅広い提案が可能です。

 

IROJIKAKE導入のメリット

メリットしかないというくらい幅広く使っていけそうです!

ブリーチオンカラーの時間短縮

1つ目は単純に『時短』です。

通常通りブリーチして、流してシャンプーしてそこからまたアルカリカラー塗布、放置、流し、

としてると全頭カラーの場合は大体3時間半くらいのメニューになると思います。

それが、

ブリーチ後のカラー塗布の時間 ー10分

発色の時間 ー10分

でTOTAL20分(場合によっては30分!)は短縮できます。

サロンさんにとってもお客様にとっても負担軽減できますね。

塩基性カラーよりも色持ちがいい

これは先ほども記載しましたが、

塩基性カラーはキューティクルの表面にくっついてるだけなので、

シャンプー2,3回するとほとんど色がなくなってしまいます。

IROJIKAKEの場合は、キューティクルの内側で発色するため、

通常のアルカリカラーほどは持たないですが、

塩基性よりは長い日数カラーを楽しむことが可能になります。

塩基性よりもカラーチェンジが簡単

塩基性カラーや、塩基性の染料が入ったカラーシャンプーなどを使用している場合、

残留ティントの影響で思ったような色味にならないケースがあると思います。

IROJIKAKEの場合は、もしお客様から1週間後にカラーのお直しの依頼があった場合でも、

酸化染料のみで構成されているため、

脱染剤やブリーチ剤を使用すれば簡単に染料を分解することができます。

繰り返しハイトーンカラーを楽しみたいお客様であればあるほど、

変な残留ティントが残らない方が施術もしやすいですよね。

IROJIKAKE on IROJIKAKE でカラーの深みと色もちUP

これは、IROJIKAKEを同時に2回塗布するメニューです。

通常のブリーチオンカラーの後にシャンプー台で塩基性の染料を揉み込むのと同じ感覚で、

ブリーチ後にセット面でIROJIKAKEを塗布、放置後お流ししてシャンプー台でさらにIROJIKAKEを揉み込み。

同系色の色味を2回塗布してあげることで、より深みのあるカラーの表現が可能ですし、

褪色の過程の色の変化も楽しめるようになります。

色持ちをよくしたい、ビビッドだけど自然な発色のカラーを楽しみたいという方にはおすすめです。

通常のブリーチオンカラーよりもコストダウン

ジェル基材で伸びと浸透がいいため、通常のクリームタイプのカラーに比べると

塗布量も少なくて済みます。

ブリーチオンカラーって儲かるメニューではありますが、

意外にコストもかかるメニューなのでこの辺りも嬉しい部分ですね。

IROJIKAKEの懸念点

今の所デメリットは感じてないですが、

売れるか売れないかで言うとまだどちらかわからない状況です。

売れない可能性についていくつか記載します。

結局は『色の濃さ』と『色の好み』

良いカラー剤は世の中にたくさんありますし、

特に不満に感じてないというサロンさんがほとんどだと思います。

ある程度好みのカラー剤が固定化されていると、

結局は『どれだけ発色するのか?』と『自分好みの色が出るのか?』

という2点に絞られます。

もちろんダメージレスでコストが抑えれる方がいいですが、

自分が気に入ったものを使いたいと言うのが美容師さんの気持ちでもあると思います。

メーカーの発信力

今の美容業界で商品が売れる仕組みは、

・話題の美容師さんが使っている
・商品名で集客に繋がる

という部分がかなり大きいです。

ディーラーの影響力が下がってるのは残念ですがこれが今の所の現実だと思います。。

その辺りの発信に関してはhoyuさんは少し弱いイメージがあり、

美容師さんが「使いたい!!」と思わせるような発信や仕組みがあればいいなーと個人的には思ってます。

まとめ

個人的にはhoyuさんのカラーは物凄く好きです。

この業界に入った時にhoyuの営業の方にカラーのことをめちゃくちゃ教えてもらいましたし、

どの営業の方も知識が豊富でわかりやすく説明してくれますし、

インストラクターの方も非常に技術のある方ばかりでした。

カラーを強化したいと思ってるサロンさんであればプロマスター使っとけば間違いないと思います。

今回のIROJIKAKEで、「カラーに強いhoyu」のイメージが復活できるように僕自身も案内していきます!

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