美容業界では耳にタコができるくらい頻繁に言われている事ですが、
10年前あたりからずっと美容室はオーバーストア状態です。
実際件数は、2018年度現在で 243,360件(前年度より3,061件増加)
美容師人口は509,279人(前年度より4,581件増加)
という状況です。
ちなみにコンビニの件数は 56,692件(セブンイレブン、ローソン、ファミリーマート等全てを合わせた合計)で、
警察官の人口は全国で 255,250人らしいです。
実に件数はコンビニの4倍以上、人口は警察官の2倍以上といった数字で、明らかに多いのがお分かりいただけると思います。
ただ、最近美容業界で話題になっている美容室を見てみると、前回のブログでも書いた
ファストサロンさん以外に、
居抜き、もしくは買取型のFC展開サロンがかなり増加しています。
どういうことか簡単に説明すると、
・居抜き物件を仕入れて自社ブランドのサロンのFCオーナーになってくれる美容師さんを探す
・主に個人でサロンを経営しており運営が上手くいっていないお店を買い取り、元のオーナーさんはFCオーナーとして働いてもらう
といった事です。
これだけ美容室が増えてくると、いかに技術に自信があってもなかなかそれだけでは集客できません。
さらに、技術に自信があったが故に、『経営』をいう事をあまり考えなくてもやってこれたというのも重なって大変な思いをしている美容室がたくさんあります。
そういったサロンさんに対して、『経営』が得意な会社がサロンの運営に携わる事で、技術に専念でき、またサロンワークを頑張れる。といった仕組みです。
そう、正にコンビニ経営と同じ考え方です。
「場所と箱、商品やブランドを与えて、その中でオーナーとしてお店の売上をあげてくださいね!」
という業態で、
コンビニと同じで、店舗数が増えれば増えるほど知名度も上がり集客がしやすくなる、
店舗数が増えて会社の規模が大きくなるほど、1店舗あたりの運営コストを抑えれる。
ので、近年こういった店舗が激増しており、今後もっともっと増えていくと考えられます。
『コンビニ化』という風にちょっと安っぽく聞こえるように書いてしまっていますが、
僕自身はこのやり方には大いに賛成で、困っているお店を助けられるし、
経営に悩んでたオーナーがまた美容業に専念できて楽しみを見つけられるし、
より長く働きやすくなると思います。
少し前までは、
美容師になったら必ず独立して自分の店を持つ!!
というのが当たり前の時代でしたが、これからは自分の時間を大切にし、
自分のやりたい事と向き合いながら働くといった美容師さんが増えていくと思います。
広告業界と同じく、美容業界もこれまで明らかに無理がある働き方をしていたので、
こういった会社が増えて、自然と業界の働き方改革が行われていけばいいですね。