美容業界で働くサラリーマンのちょっとためになる情報

これから間違いなく支持される美容室経営を提案します!!

今回の内容は、

「お店が忙しくなってきたからスタッフを増やそう、スタッフが増えてきたから店舗増やそう」

という考えの方は必ず読んで欲しいです。


コロナ禍でどこの美容室も非常に大変な思いをされています。

美容室に限らず、飲食業も観光業も世界の経済全体が大打撃を受けています。

色んなところで言われていることですが、コロナは今後の在り方を促進しただけで、

beforeコロナの状態に戻ることはないということ。

オンラインでできることはオンラインでもいいよね。という流れです。

実際、美容業界でも人を集客してのセミナーという形から、

オンラインでセミナー動画を配信してそれを購入してもらうという形が主流になってきました。

もちろん実際に生で見ないと伝わらない技術だったりはあるので、

人を実際に集客するセミナーがゼロになることはまだまだないと思いますが、
(5GとVRがもっと進化すればこれもなくなりそう)

オンラインでのセミナー配信がなくなることはないでしょう。

こういった流れをふまえた上で、『これから間違いなく支持される美容室経営』について

生意気にも語っていきたいと思います。

これまでの美容室経営

共通認識としてお伝えしておきたいのが、

『支持される経営』に対する考え方です。

・店舗数が増えるのが良い
・雇ってるスタッフ数が増えるのが良い
・年商が〇〇円になれば良い
・毎月の来店客数が増えれば良い

もちろん売上を上げるのは大前提で、さらにオーナー様ごとにさまざま考え方があると思いますが、

今回言うところの『支持される経営』というのは、

一概に売上が上がったから成功というのではなく、

それぞれがなりたい働き方をできるようになったかどうか?

ということです。

(この海で一番自由な奴が海賊王だ!というルフィと同じ)

なので、これからお伝えする話は全てのオーナー様に当てはまる考えだと思います。

コロナで大打撃を受けた美容室の特徴

まずはじめに、コロナで一番影響を受けた美容室の特徴です。

それらの美容室の共通点は、

・家賃が高い(都心で大箱もしくは多店舗)
・人件費が高い(スタッフ数が多い)

というところだと思います。

これまでの美容室の経営は、

⒈予約が取りにくくなってきたからスタッフを増やしてもっと回そう
⒉スタッフが増えて席が足りなくなってきたから店舗を増やそう
⒊スタッフが育ってきて上が詰まってきたから店舗と役職をさらに増やそう

というパターンがほとんどだったと思います。

もちろん店舗も増えて全体的な売上が上がれば年商は増えますが、

上記のような経営だと、年商を上げるためには同時に店舗を作るためのお金、

スタッフを新たに雇うためのお金、スタッフを雇い続けるためのお金、

などの諸経費も同時に上がり続けてるんですよね。

結果的に、伸びてる時はいいけど、今回のコロナのようなことがあって集客が止まってしまうと

固定費がそのまま負担になってしまう。

スタッフが抜けてお客様が減ると新たにまた求人と新規集客にお金がかかるようになる。

という流れになります。

もちろんこんな話はほとんどの経営者様は理解されているので、あくまで振り返りです。

※最近店舗を急激に増やしてる多店舗のサロンさんは、元々多店舗経営を目的としており、お客様が集客できるエリアに対してかけれる経費を計算の上で出店されてるので、上記のサロン様には当てはまらないです。

コロナで大打撃を受けなかった美容室の特徴

逆に、コロナでも打撃を受けなかった美容室も存在します。

その美容室の共通点は、

・小規模
・地域密着
・オンラインを活用している

というところです。

これだけ見ると、郊外の個人のお店しか勝てないのか?と思われるかもしれないですが、

都心でも郊外でも、大規模でも小規模でも関係なく、

”収益に対して、固定費がどれだけかかっているか?”

ということが一番重要です。

1億円の売上を作るために経費が8千万円かかっているお店と、

3千万円の売上を作るために経費が1千万円しかかかっていないお店だと、

利益は同じです。

(もちろん年商が上がることによるメリットはたくさんありますが、今回はそういった話は抜きにして考えます)

シンプルに、少ない経費でリピーターをがっちり捕まえて、

その関係性をオンラインでも当てはめることができれば、時代や環境に関係なく繁盛サロンになるというわけです。

技術や接客で信頼を作って、オンラインで次回予約、ヘアケアはオンラインショップで購入してもらう。というサイクル。

これまでは小規模で少人数のサロンさんだと、回せるお客様の数にも限りがあるので、

売上の上限が低いとされてました。

なので、売上を上げるためにはもっと集客をしないといけない!という考えは少なからず皆様にあると思います。

今回の内容は、そういった考えを一度見直してみましょうというお話です。

これからの美容室経営

美容室のカットやメニューの料金て、どうやって決めてますか?

なんとなく周りのサロンさんの料金などを比較して、いわゆる『相場』みたいなので決めてませんか?

もちろんオープン当初はそれでいいと思います。

周りと同じくらいの金額でどれくらいお客様がきてくれるのかな?

という人気のバロメーターになるので。

ただ、この後の展開について改めて考えて欲しいのですが、

スタイリストデビューして3年目のA君とB君がいます。
どちらも役職はなく、普通のスタイリストです。
でも、
A君は売上が毎月300万程あり、予約が取れないくらい忙しい売れっ子スタイリストです。
B君は売上が毎月80万程で、予約が半分も埋まっていないスタイリストです。
こういった場合、
お客様に対してA君とB君でカットの料金とかに差をつけてるお店ってありますか?
マネージャーや店長などの役職がついていれば料金が違うこともあると思いますが、
いちスタイリスト同士であれば料金が違うことはほぼないと思います。

ここに改善の余地があります!!

これだけ売上に差が出るということは、技術なのか接客なのか、何かしらに凄く差があるはずです。

カットの技術の差はもちろんですが、同じメーカーのカラー剤を使っても、

ちゃんと狙った色味をダメージレスで、さらにムラなく染めれる人と、

なんとなくくすんでるからOK、しかも襟足の内側見たら全然染まってないという人もいます。

デビューしてしまうとスタイリストとして一括りにしてしまいがちですが、

そういうところをシビアにチェックする体制をとるためにも新しい取り組みが必要です。

芸能人のギャラを参考にする

芸能人とかって、人気が出てくるとどんどん1本あたりの収録の単価やCMのギャラが変わってきますよね?

別に所属してる事務所での役職が上がってるわけではなく、

このタレントだったらこの番組のギャラはこれくらいといった形で決められてます。

テレビ局側も、人気があって視聴率に繋がるのであれば、高いギャラを払ってでも出演してほしいでしょうし、

いくらベテランでも人気がなくて視聴率が取れないのであれば高いギャラは払えないと思います。

 

美容師さんもこの芸能人的な発想で、キャリアや役職に関係なく、

人気がある人はもっともっと単価を上げればいいと思います。

これまでのように、お客様が増えてきたから店舗を増やすとなると

また経費がかかって、5年くらいはそれを回収するためだけにまた集客したり求人したりが必要ですが、

単価を上げれば、固定費はそのままで、リピートしてもらえたら同じ時間で売上UPできますし、

リピートしてくれなかったとしても、同じお店の中でまだ単価がそこまで高くない人に

チェンジしてもらえる可能性もあります。

今までと同じ時間で給料も上げることができるので、浮いた時間やお金を使って、

さらに単価UPのための自己投資に使うこともできます。

人気がある人がどんどん単価を上げていくことで、美容業界全体の単価の向上にも繋がります。

売上上げても、忙しくなるだけでそこまで手取りも増えないから独立しようというスタッフを

減らすこともできます。

業界にとっても、オーナーにとっても、美容師さんにとってもwin-winな取り組みなはず。

半年ごとに予約状況を見直して、予約枠の埋まり具合で指名料金を500円ずつでも上げていくという

仕組みであれば年間1000円のアップ、予約が埋まらなくなってきたら単価は上げずにその金額をキープして、

また埋まるようになってくれば再度上げていく。

というやり方であれば、時間はかかりますがそこまで無理なく単価UPに取り組めるんじゃないかと思います。

オーナーじゃない美容師さんも、自分の1時間あたりの売上がいくらなのか?を考えてみてください。

1時間5000円の男と1時間20000円の男、どちらを目指しますか?

僕は1時間20000円を目指します!!

 

机上の空論ではありますが、誰かの参考になれば幸いです。

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