美容業界で働くサラリーマンのちょっとためになる情報

美容師さんの給料の仕組み

この前のボンビーガールというテレビ番組で東京で働くアシスタントさんの給料が15万円というのをみて、未だにこんな業界なんだと衝撃を受けました。。

ただ、一応美容業界で働く人間としてそんなサロンさんはダメだよねと外野から口を出すのではなく、どうすれば給料を上げれるのかということを現状を踏まえながら考えていきます。

理想は、美容師さんが良い給料もらって、プライベートで良いサービスを受けることによって、またそれを接客に活かしていく、それによってまた顧客満足度が上がって売上が上がり給料が増える。と言った循環が生まれることですよね。

では給料を上げるためにはどうすれば良いのか?

まずは美容師さんが給料をもらうための中身を見ていきます。

Aサロン(スタッフ5人のお店で月の売上が300万の場合)

お店の運営にかかる経費(出費)

・店舗開店のために借りたローンの返済金 20万円
・家賃(15〜20坪:セット面4面、シャンプー台2台) 20万円
・光熱費、回線費 5万円
・材料費 30万円
・集客費 10万円
・雑費(雑誌、飲み物、税理士etc) 5万円

TOTAL  90万円

売上300万 ― 出費90万 = 210万
これをスタッフ5人で分ければ一人あたり 42万円!!

ですが、上記の出費以外に求人媒体や、店舗改装のための貯蓄にも回さないといけないので、売上丸々を給料にするわけには行きません。

給料の振り分けのイメージですが、

オーナー 売上 150万     給料60万円
スタイリストA  売上 100万   給料35万円
スタイリストB  売上 50万    給料25万円
アシスタントA            給料20万円
アシスタントB            給料20万円
TOTAL人 160万円

これにプラス社会保険や交通費などがかかるので、一人当たり3万〜5万円くらい上乗せして、
TOTAL人件費 約180万

といった感じになると思います。

なので、お店の作り、スタッフ構成にもよりますが、スタイリストさんはだいたい売上の30%〜40%が給料という計算になります。

その中で給料を月100万円貰おうと思うと、作らないといけない売上は、最低でも300万円。

アベレージで300万円コンスタントに売上を作って年収1200万越えになります。

月に300万円売上を作るためには客単価1万円で毎日12人施術を月に25日こなす必要があります。

こうやって数字で見ると不可能ではない様な気もしますが、これを一生継続していこうと思うとかなり無理があると思います。

さらに、300万の売上を作るためにアシスタントを3人も4人も使ってると、その分人件費がかかってくるので、当然ですが自分に入る給料も下がることになります。

なので、対面でサービスを施してお金を稼ごうと思うと、極端にサービス料を上げて、客単価を3万円くらいにするぐらいしか方法はないと思います。

その為に、

使用薬剤の見直し・・・お客様が求めている効果が得られるかどうか?コンセプトからズレた無駄な薬剤はないか?

メニューの見直し・・・お客様がやってみたいと思えるメニューがあるか?どこでもあるメニューになってしまっていないか?

技術の見直し・・・カット料金、カラー料金を上げる理由をお客様に言葉で説明できるか?

ターゲットの見直し・・・どういう人が来店されればリピート率が高いのかを分析し、自分が得意なお客様を理解し絞る。

内装の見直し・・・鏡はピカピカに磨かれていても、タオル・クロスが臭くないか、受付のカウンターが散らかっていないか、店販にホコリがかぶっていないか。

などを行って、少しずつでも上げていけるようにしていきたいですね。

単価をあげないといけないのは美容師さんだけでなく、僕たちみたいな会社員も、残業時間を減らして勤務時間内にいかに単価の高い仕事ができるのかを考えないといけない時代になっています。

業界全体がホワイトな業界になっていけるように色々と動きます!!

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