美容業界で働くサラリーマンのちょっとためになる情報

美容業界の「クリエイティブ」は、音楽業界の「インディーズ」のようなものだ

美容業界の「クリエイティブ」と音楽業界の「インディーズ」

美容師さんでクリエイティブを頑張ってる人、

個人的には好きです。

創造力を使って作品を作るって僕は得意じゃないのでシンプルに憧れますし尊敬します。

でも、クリエイティブ頑張ってる人が売上もめちゃくちゃ上げてるかっていうと、残念ながらそうではないのが現実だと思います。

これって、タイトルにもあるように音楽業界で言うところの

「インディーズ」と「メジャー」に似てると思っていて、

自分たちが創りたい音楽をこだわって作ることで、

その「こだわり」の部分が突き刺さってコアなファンになってくれる人はいますが、

「こだわり」が強くなればなるほど、そこに共感できる人の数は減っていきます。

逆に、メジャーデビューするとなると、

自分たちのこだわりももちろん大事ですが、

関係者が一気に増えることでかかるお金も増えるので、

「やりたい事」よりも「多くの人が求める事」をやらないといけなくなります。

CMのための楽曲作りとか、アルバム制作のための楽曲作りとかですね。

「インディーズ」と「メジャー」はどっちがいい?

結論から言うと、どっちがいいとか悪いとかではなく、

『本人がどうなりたいのか?』

という部分だと思いますが、

自分が作りたいものを気に入ってくれる人に対して技術を提供するのか?

自分が持ってる技術を使ってお客様が求めてるものを提供するのか?

の違いだけだと思います。

とにかく自由に自分たちのこだわりを発信し続けたい

というのであればインディーズでいればいいと思いますし、

より多くの人に届けたいというのであれば、メジャーデビューして多くの人に気に入ってもらえるような発信をすればいいと思います。

 

理想はインディーズとして自由に活動しながらより多くの人に知ってもらって売上も上がるという状況だと思いますが、現実だとなかなか厳しいです。

SNSがあることで発信しやすくはなりましたが、

テレビCMを流してもらえるわけでもなく、

ドームや大きなライブ会場でのライブができるわけでもなく、

音楽番組に出演できるわけでもないという状況の中で

多くの人に知ってもらうのは難しいですよね。

 

美容室に置き換えると、

クリエイティブを頑張っているサロンさんで、

箱が大きくて、

席数が多くて、

アシスタントさんもいっぱいいて、

集客にもお金かけてくれて、

っていうサロンさんはなかなか見かけないです。

売上上げようと思うと、

席数がいっぱいあってアシスタントさんがたくさんいないと予約を被せて取れないですし、個人の集客力だけだとどうしても限界もあるので、お店側の集客力というのもある程度必要になってきます。

 

どっちもやればいいじゃんと思うかもしれないですが、

クリエイティブって時間もお金もかかるんですよね。

一つの作品を作るのに、

モデルさんのギャラ、

メイクさんのギャラ、

撮影場所のスタジオ代、

衣装代、

それらを作品として仕上げるための準備とレッスン時間、

などなど、もの凄く時間とお金がかかります。

しかも、お金も時間もかかってる割には、

賞をとっても得られるお金は少ないのが現状です。

だったら、その時間とお金と技術を集客や接客に充てた方がそりゃ売上は上がりやすいですよね。

もちろん、賞をとることで他のコンテストの審査員の仕事が入ってきたり、セミナーの講師の依頼がきたりという事はあると思いますが、クリエイティブな賞をとっていなくてもセミナー講師やってたりコンテストの審査員やってる人もたくさんいます。

「インディーズ(クリエイティブサロン)」で売上を上げるには?

ただ、インディーズでも稼いでる人ってたくさんいて、

その大きな要因は「グッズ売上」です。

アイドルとかでもそうですよね。

こだわりを持って作品作りをしているアーティストほど、コアで熱狂的なファンが多く、

グッズの売上も上がりやすいです。

全てのライブの会場に足を運んでくれて、

全てのライブでグッズを買ってくれます。

美容室に置き換えると、

『グッズ』は『店販』ですよね。

スタイリストのおまかせでカットさせてもらえるようなお客様って、

そのスタイリストさん自体を信頼(ファン化)しているので、

その人が良いと言ったものは買ってもらいやすいです。

なので、クリエイティブを頑張りたい人は、

オリジナルの店販商品を作りましょう。

きっとお客様だけでなく、あなたの作品に共感している美容師さんも買ってくれるはずです。

まとめ

音楽業界でもインディーズとメジャーというのがずっとあるように、

美容室においてもクリエイティブを頑張る美容師さんは必要だと思います。

ただ、今まで通りのやり方でやっていくのではなくて、

新しいクリエイティブサロンの在り方も考えていきたいですね。

 

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