美容業界で働くサラリーマンのちょっとためになる情報

次回予約率を上げれば売上も上がって休みも増える!

今回は経営者向けの美容専売雑誌「NEXT LEADER」の11月号の内容からです。

タイトルが、

『働き方改革のための次回予約』

となっており、これまでのいわゆる「次回予約」とは違った切り口で面白かったので、

ざっくりと共有していきます。

これまでの次回予約とは

まず、「次回予約」ってなんのためにしてもらうか?

という話ですが、根本的な目的としては、

・直前だと予約が取れないかもしれないから先に予定抑えておきますね

というスケジュールの問題と、

・2ヶ月後には全体的に重たくなってまとまりにくくなるからその頃にまたカットさせてもらえませんか?
・1ヶ月したら色味が完全に抜けて汚く見えるから色味かぶせるだけ1ヶ月後にカラーしませんか?

というデザインの問題

の2点だと思います。

ただ、いつからかお客様ファーストから売上ファーストに考え方がシフトし、

・来店周期を短くするために次回予約を取れ!
・お客様の浮気防止で売上を確保するために次回予約を取れ!

というケースが多かったように思います。

その結果、次回予約を勧める美容師さんも、勧められるお客様もどちらも少し抵抗感があり

浸透していないのが現状だと思います。

今の時代の次回予約

この「次回予約」ですが、昨今の働き方改革の流れから、少し意味合いが変わってきているみたいです。

今の時代、朝のオープン前からガッツリレッスンして、営業時間狩猟後の23時頃からまた日をまたぐまでレッスンレッスン、というお店はもうほとんどないんじゃないでしょうか?

多くのお店がレッスン日は何曜日と何曜日で何時から何時までと決まっていたり、

休みの日も月曜日だけだったのが今では月に最低でも6日以上は休みが取れたり、

尚且つ社会保険や厚生年金など、

働く時間が短くなっているのに出費が増えるという悪循環が生まれています。

もちろんそこで社員に還元できてないお店はスタッフが集まらずにしんどい思いをされているので、

いかに効率よく売上をあげるのか(生産性をあげるのか)?

を考えれる経営者さんが勝ち残っています。

今回の次回予約についても、

これまでの売上ファーストでの「次回予約」から、社員ファーストの「次回予約」に変わってきているように感じますし、結果、社員ファーストに切り替える事で売上もついてくるという循環になってきています。

当たり前のことばかりですが、「次回予約」をとることでのスタイリストさんのメリットを挙げていきます。

・働く場所に縛られなくなる

NEXTLEADERにも載ってましたが、次回予約を取れることで、この週はこの店舗で仕事して、次の週はこの店舗で仕事をする、とか、フリーランスの方であれば、この週は東京で仕事、次の週は実家がある神戸で、など、どこにいっても売上が作れるようになります。

・売上を追わなくてよくなる

売上を追わないというと多少語弊がありますが、次回予約の時点で来月、再来月の予約が全て埋まっていれば、どうやって新規集客しよう?とか悩まなくてもよくなるために、目の前のお客様に集中できますし、予約の時点で「あとこれくらい売上が足りない」というのがわかっていれば、じゃあこのお客様にスパ提案してみようとか事前に考えれるようになります。

・休みが取りやすくなる

自分のスケジュールに合わせて予約を埋めればいいだけなので、空けたいところは初めから埋めないようにすれば自分の都合で休みを取りやすくなります。
今月こんだけ売上上がる予定なのでこの日休ませてくださいと言えば断るオーナーさんも少ないのでは??

・売上が上げやすくなる

これは売上を追わなくてよくなるとは真逆のことのようですが、次回予約が当たり前に取れるようになると、売上もある程度コントロールできるようになります。
というのも、次回予約が取れる=その人のことを気に入ってまた来たいと思っている。ということなので、メニューなどをオススメするとやってもらえる可能性が高くなります。
また、先程書いたように、事前に予約表を見てどのお客さんの後が空いてるとか、1ヶ月以上前から戦略をたてれるので、空き時間を埋めるためのスパ提案や、リタッチ提案など、お客様ごとにより良い提案ができるようになり、結果売上が上がりやすくなります。

などなど、メリットだらけです。

でも浸透しないにはやはりそれなりに理由もあり、それが、

 

次回予約のデメリット

ですが、

「次回予約」をとる!!ということが目的になってしまうと、勧める美容師さんも押し売りのような提案になってしまい、結果、別れ際に気まずい感じになって終わってしまい、失客に繋がりかねないです。

また、「次回予約」取れたはいいけど、当日キャンセルなどが多く、逆にスケジュールが無駄に空いてしまって焦る。みたいな事もあると思います。

さらに、次回予約のスケジュールを悩んで受付で5分10分ウダウダと話をしてしまい、

結果休憩時間や掃除の時間が取れなくなってしまったり、よくない事ももちろんあります。

なので、スムーズにスマートに次回予約をとるための成功サロン様の事例を何点か共有しておきます。

次回予約をとるための施策

・30日以内に行うメンテナンスメニューの充実

・何の為に次回予約が必要かを説明するPOPツールを作成

・次回予約をすると全メニュー10%オフ

・次回予約をすると次回1000円オフ

・ホームページやお店の中のメニュー表で次回予約を勧める文言を入れる

など、箇条書きにすると普通のことしかないですが、

なんのためにメンテナンスが必要かを説明した上でのメンテナンスメニューがあったり、

次回こういったメニューをしましょうというデザイン提案があった上で、
次回予約すればトータル1500円くらい安くできますよという具体的な金額の提示ができたり、

そもそも続けて御来店頂ければ頂くほどもっとお客様の理想の髪に近づけれますよ、という将来を見越した提案のための次回予約だったり

ということが当たり前にできるように意識して習慣づけをしていかなければいけないと思います。

働き方改革が進む中、環境を全て会社に委ねるのではなく、

自分の働き方は自分で決めるというスタンスで仕事をするともっと仕事が楽しくなります!!

 

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