美容業界で働くサラリーマンのちょっとためになる情報

美容師さんに求められるモノがまた『技術』に戻ってきてるんじゃないかな?という話。

今回は完全にコラム的な内容です。

美容業界の時代の流れを振り返りながら、

なんとなくこれからの美容師さんに求められるものを考えていこうと思います。

昔の「パーマ屋さん」と呼ばれていた頃から振り返っても流石に時代が違いすぎるので、

今のオーナーさん世代がアシスタントだった頃から振り返っていきます。

カリスマブーム

これは今の35歳以上の美容師さんは誰もが知ってる美容業界の黄金期ですね。

美容師さんがテレビにバンバン出て、子供に憧れられる仕事だった時代です。

この頃は、『シザーズリーグ』というカットの技術を競う大会があったり、

美容室が武道館でカットをしたり、様々なカットの技術の名前が生まれたり、

『カットの技術の全盛期』です。

あまり簡単にまとめすぎると怒られそうですが、

技術力さえあれば売上が上げやすかった
(逆に技術がないと認められなかった)

という時代だったと思います。

撮影ブーム

少し飛びますが、次にブームとなったのは『撮影』だと思います。

この頃からチラホラとsnsなども出てきたり、

カリスマブームで実力をつけた美容師さんたちがどんどん独立して出店ラッシュがあったり、

ホットペッパービューティーが出てきたり、

ということが重なり、『魅せ方』にこだわるサロンさんが増えてきました。

競合が増え、口コミだけでなく「検索される」のが主流になったため、

いかにカワイイスタイルを撮影できるのか?

というところが1番のポイントだったと思います。

その当時はどこもかしこもフィニッシュワークセミナーや撮影セミナーばかりで、

この頃から「サロンモデル」なども登場してきたと思います。

なので、この時代では

『技術力』というよりも、『カワイイスタイルを作れる』方が売上が上げやすかったと思います。
(技術だけでは売上上げるのが難しくなってきた)

snsブーム

その後、『外国人風カラー』などのヘアカラーブームの到来とともに、

本格的にsnsブームがやってきます。

Instagramのフォロワー数が多い人はそれだけでセミナー依頼がきたり、

アレンジブームなどもInstagramのおかげだと思います。

この頃はハッシュタグの研究だったり、

いかにフォロワー数を獲得するか?ということがメインで、

インスタでウケるためのヘアスタイルの見せ方などが主流でした。

フォロワーが多い事が正義みたいなところもあったので、一部では

「あいつはフォロワー買ってるらしいぞ」みたいな話もよく聞かれました。

なので、snsブームの時は撮影からさらに進んで、カワイイ写真をどうやって拡散するか?

という『拡散力』が必要となり、拡散力がないと業界では目立てなくなってきたと思います。
(このあたりから「売上よりも働き方」を意識する人が増えたと思います)

人類総発信者ブーム

snsがブームから当たり前なものに定着したことで、

snsをやっている人達全員が「独自のメディア」を持つようになります。

誰もが「少しでも多くの人に見てほしい」という思いを持ったことによって、

sns上には無限の情報が溢れるようになってます。

まさにレッドオーシャンで、その中で目立つためには

『まだ誰も知らないネタ』が必要になります。

インフルエンサーと呼ばれる方たちが次々と新しいファッションやスキンケア、

ヘアケアの情報などを発信するようになり、

企業の広告費もテレビからsnsに流れるようになってます。

このようになってくると、

少し前までは必要だった『拡散力』というものが必要なくなってきます。

何か面白いことや凄いことを発信してさえいれば、

新しいことを発信したいという人が勝手に拡散してくれます。

実際、YouTubeでめちゃくちゃ歌が上手い動画をアップしてる人がCDデビューしたり、

めちゃくちゃピアノが上手い人がテレビに出るようになったり、

めちゃくちゃ絵が上手い人が個展を開けるようになったり、

皆さんもそういった成功事例を数多く見てると思います。

なので、発信力のある誰か一人の目に留まりさえすれば、

拡散力がない人でもバズる事が可能です。

もちろん、誰が見ても凄いと思われるだけのクオリティが必要ですが、

これまでの様に、

技術を磨いて、見せ方を磨いて、拡散力を磨いて

といったことをしなくても、

『誰もが認める技術』さえ身につければ、

あとは身近なインフルエンサーが拡散してくれんじゃないかと思います。

自分で全部できるに越したことはないですが、

見せ方が上手くなくても、拡散力がなくても、

正しい知識と正しい技術をお客様に提供できていれば勝ち組になれるんじゃないかなーと。

個人的な想像でした。

最後までお付き合いいただきありがとうございました!

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