最近、巷で話題になっている『健康経営』という言葉を知ってますでしょうか?
生命保険の会社などがテレビCMで『健康経営のアクサ』などと言ったりしているので、
聞いたことある方もいると思います。
『健康経営』というのは、いわゆる体の健康と心の健康、さらには働く環境面での健康という全般のことを指します。
僕も、少し前に『健康経営アドバイザー』という資格を取得しましたが、
この資格を取ろうと思ったのは、美容師さんの『身体と心と環境の健康』についてのサポートがしたかったからです。
一般的な美容室は、
・朝早くて夜遅い
・ずーっと立ちっぱなし
・お昼ご飯食べる時間もない
・若い時はお金もないのでコンビニの菓子パンばかり
・先輩からのパワハラが酷い
・妊娠すると居場所がなくなる
イメージが10年前でとまってます。。
今ではこのような状況はかなり改善されてるかとは思いますが、
上記のような体験をされたことがある美容師さんは非常に多いと思います。
技術者の美容師さんはなんだかんだ言っても身体が資本。
身体がいう通りに動いてくれないといい仕事ができません。
少しでも長く、楽しく美容師ライフが送れるようになるための
『健康経営』という考え方についてまとめていきます。
健康経営とは?
そもそもの『健康経営』って一体なんなのか?という話ですが、
日本は世界的に見てもかなり恵まれた環境で、そこまで税金は高くないけど、
体調が悪くて病院に行ったり、虫歯になって歯医者に行ったりする場合、
国民健康保険や社会保険に加入していれば自己負担は3割程度で済みます。
これがアメリカの場合だと、保険に入るか入らないかは個人の自由で、どの保険に入るかで病院に行った時の負担率が変わってきます。
もちろん個人で保険に加入していなければ治療費は100%自己負担となります。
日本もこの体制になるのは時間の問題で、
(少子高齢化問題により、保険費用を払う人よりも病院にかかる人が増えるため、保険が破綻する)
いずれは国民健康保険や社会保険の負担額が増えるのが目に見えてます。
そこで、病院にかかる人を少しでも減らして健康な社会を目指そうというのが『健康経営』という取り組みです。
健康経営に取り組むメリット
もちろん国全体で取り組むからこそ最大限のメリットがあるのですが、
企業単位で取り組んでもかなりのメリットがありますので、いくつか紹介します。
①社員が健康になることによって生産性が上がる
②健康に取り組んでるというイメージアップに繋がる
③健康を意識した能力の高い求人が見込める
などです。
体が資本なのは当たり前ですが、実はモチベーションにも限界があります。
ずっと厳しい環境で報われずにモチベーションを維持できる人はほぼいないです。
そして、病は気からと言われるように心の持ちようが体調や仕事の質にも影響してきます。
いち早く身体と心のケアをすることで、より質の高い仕事をしてもらえるようになります。
何よりも社員が健康でイキイキ働いてくれるに越したことはないですし、
働く側も働きながら健康になれると聞いて魅力に感じない人はほぼいないと思うので、
取り組まない選択肢はないですね。
『健康経営』の取り組み方
具体的な取り組みについては
「健康経営アドバイザー」という資格を持った人が、その企業に合わせて取り組みを考えますので、
興味がある方は直接連絡ください。
こちらではいくつかベースとなるところを紹介します。
①チェックシートによる社員の状況管理
②喫煙に関するルール設定
③ラジオ体操、休憩時間など体を動かす仕組みづくり
④フィードバックから環境の見直し
などです。
チェックシートに関しては、匿名でのアンケートや名前を記名するタイプのものなど様々ありますので、
その企業にあったものを選んで行います。
そして問題点を炙り出してその企業ごとに必要な取り組みを考えていきます。
大切なのは、実行した後に改善されたかどうかのフィードバックをもらって、
常に見直しを行うことです。
いくら健康になるためだからといって、一方的な押し付けになってると意味がありませんので、
社員に理解をしてもらった上でより良い環境にするために取り組む姿勢が必要です。
時代と共に変わる『美』への価値観
続いては美容業界における『健康』です。
時代の流れとともに、「着飾る美しさ」から、「自然体の美しさ」を求める方が多くなっています。
モノが溢れている時代なので、モノを持ってる事には価値を感じにくく、
「在り方」に対して価値を感じる方が多くなっています。
ヘアスタイルも、「地毛風」とか「ナチュラル」とか「ニュアンス」などのスタイルが増えてると思います。
メイクに関しても、バチバチに決めるというよりも素肌っぽさを意識したものが多かったり、
いかに自然体で綺麗か?
が重視されてます。
コレクションのランウェイを歩くモデルさんでもそうですが、
昔はカリカリに痩せてたモデルさんばかりだったのが、今では痩せ過ぎはNGになり、
程よく肉がついてるのが美しいとされています。
つまり、健康になればなるほど『美人』になるということです。
『美』を提供する美容室において、『美』つまりは『健康』を語れるというのは大きなアドバンテージになります。
もう髪の毛も身体もボロボロの人は単価とれない時代です。
もし取り組みに興味がある方がいらっしゃれば、まずはメールでご相談にも乗らせてもらいますので、お気軽にDMください。