美容業界で働くサラリーマンのちょっとためになる情報

10月号のBOBを読んで「Z世代」の美容師さんにビビりました

2021年の10月号の『BOB』読まれましたか?

Z世代美容師さんの特集をされてましたが、その方々の視座の高さに色々と驚かされました。

あまりに内容を喋ってしまうとアレなんで、かいつまんで紹介します。

Z世代とは?

まずZ世代の定義ですが、

1995年〜2010年 までに生まれた世代です。

初めて持つ携帯電話がスマホという人が多くて、幼い頃からインターネットが身近にあり、

SNSがあるのが当たり前の「ソーシャルネイディブ」。

ちなみに、

1981年〜1994年 生まれはY世代(ミレニアル世代)と言われてます。

2000年以降に成人を迎えた世代で、自身の成長とともにインターネットの普及を肌で感じてきた

「デジタルネイディブ」。僕はこの世代です。

1964年〜1980年 生まれはX世代。

団塊ジュニアと呼ばれる世代もここに位置し、バブルの崩壊をギリギリ経験してる世代で、

大人になってからインターネットが普及した「デジタルイミグラント」。

カリスマ美容師と呼ばれる方々はこの年代が多いと思います。

Z世代の特徴

所有欲が少ない

モノがなかった時代ではなく、モノが溢れている世代で育っているため、

所有することにあまり価値を感じない。

シェアリングエコノミーが生活になじみ、「買う」というよりも「サブスク」が主流。

現実主義

不況のあおりを受けた両親の姿を見て、堅実で現実主義な傾向。

コスパを重視し、浪費を好まない。その一方で、価値を感じたものには惜しみなく投資する。

社会問題への意識が高い

海外の考え方なども多く入って来るため、SNSを通じて社会問題について意見を交わす機会が多い。

SDGsが浸透してサステナブルな意識が高まっている。

ダイバーシティー&インクルージョン

多文化的な背景を持つ人が増え、多様性に寛容な考えを持つ人が増えた。

日々触れる情報についても多様化した。

個性を重視

ダイバーシティーを重視するため、自分の個性も大切にする。

学校でも個性を大切にという教育を受けて育っている。

We世代

ミレニアル世代が「Me世代」という自己中心的な特徴を持つのに対し、

Z世代はコミュニティを重視する「We世代」。

「共感」を大事にするという特徴も。

美容師さんのZ世代の特徴

ビジュアル中心の発信が当たり前の世代

それまでのSNSはFacebookやmixi、その前は紙媒体という、テキストベースのモノが主流だったのに対し、

InstagramやTikTokなどのビジュアルベースのSNSがメインのツール。

また、SNSの使い方も、「コミュニティーを作って繋がる」から、「自身が発信する」に変わってる。

既存のやり方に囚われない

テレビ、新聞など、メディアが限られていた時代は、

正解の数も少なく、誰しもが同じやり方で正解を目指していたが、

インターネットの普及により、様々な正解パターンを知ることで、

生き方自体も人それぞれという考え方が主流。

サロンの垣根を越えた繋がり

SNSを通じてサロンの垣根を越えた同年代での交流が活発に。

様々なサロンの労働環境を比較し、より良い環境を自分たちで作っていこうという考え方が増えた。

セルフプロデュース

カリスマ美容師と呼ばれるスーパースターがまだまだ現役で活躍中。

若手はなかなか脚光を浴びれない環境のため、自分の得意分野で発信することでセルフプロデュース力を磨いている。

エリアなども関係なく、発信の仕方次第で有名になれる時代に。

Z世代に驚いた事

先ほどまでがZ世代の特徴をまとめたもので、ここからはZ世代の美容師さんにビビった事をピックアップしてお伝えします。

売上がすごい

まず初めにビビったのが、売上です。

20代で月間1000万超えてる人がいっぱいいるんです。

しかも、前だったら月間1000万個えたら大々的に発表してたじゃないですか。

それで「ウォースゲー」みたいな、スケボーの解説みたいに盛り上がってましたが、

Z世代の人たちはサラッと1000万超えてるんですよね。

なので、「もちろん売上は大事ではあるけど、それが1番ではないよね」という考え方なんだと思います。

お客さん目線がすごい

インスタでの発信が当たり前の世代だけあって、

「その投稿によって、どういうお客様がどう変われるのか?」までが伝わる内容を意識されてます。

少し前まではバックショットで綺麗なカラーなどの画像を発信するのが多かったですが、

最近では投稿に文字で説明を入れながら、

「こういう悩みをこうやって解決するよ」

と自然に見せてて、上手だなと思いました。

多分、以前は「誰でもこうなれる!ドン!!」ていう発信が多かったと思います。

芸能人とかのヘアスタイルに代表されるように、

スタイルに対して憧れを持たせて、お客さんをそのスタイルに近づける

という発信。

ただ、最近は、一人一人の悩みやなりたいイメージを共有しながら、

その人に合わせたスタイルを作っていくのが主流なんだと思います。

働き方に対する考え方がすごい

最近では1つのサロン内でもフリーランスと正社員がどっちか選べるというところが増えてきてるみたいですね。

自分の働き方や、目的に合わせてフリーランスとして歩合制で働くのか、正社員として働くのか。

以前からそういう働き方がなかったわけではないですが、そのハイブリッドなやり方でうまくいってるところって

正直ほとんどないと思います。

どっちの働き方(生き方)も尊重した上で、お互いに協力できる体制が整ってないとできないので、

その辺りも最近の考え方なのかな〜と思います。

美容師以外の収入源を作っている

1番驚いたことは、

これだけ売上を上げているのに、美容師以外の収入源があるという事です!!

オンラインサロンを立ち上げたり、投資をやったり、飲食をやったり、

技術売上だけでも十分のお給料があるかと思いますが、そのお金で散々クラブ遊びや女遊びするわけではなく、(してるかもしれないですが)

投資に回してるというのは、以前の美容師さんではなかったんじゃないでしょうか?

もちろんオーナークラスになると節税だったり補助金だったり様々なお金に関する事を知る機会も多くなると思いますが、

いちスタイリストさんが美容師以外のキャッシュポイントを作ろうと思われてるのに驚きました。

この辺りも、将来の独立のために貯金しようという、独立前提の働き方から、

今のお店に所属しながらやりたいことをやるという働き方に変わってるのかなと感じさせられますね。

まとめ

もちろん紹介されてる美容師さん達は、特集されるぐらいなので1部の成功されてる方々ではあると思いますが、

こういった考え方が美容業界に浸透してきているのも事実だと思います。

逞しいですよね。

完全に世代交代を実感させられました。

これからますますSNS上でのやりとりが増えることを考えると、

自分自身がSNSをちゃんと使っていないと、存在していないのと同じという状況になりかねないです。

twitter、Instagram、Facebook など、面倒臭いとかよくわからないという理由でやらないと、

その世界に自分は存在しないという恐怖。

現実世界で言うと、

自分の部屋から一歩も外に出ずに、誰ともコミュニケーションを取らない

と言う状況です。

なんなら今後は現実での存在感よりもインターネット上での存在感の方が大事になってくるかもしれません。

そんなことも意識しながら若い人たちに負けないよう、おっさん頑張らないといけないですね!!

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