シリコンについて
ディーラーとして働いている時のことですが、ある時から急に、
「このシャンプーはシリコン入ってますか？」
と聞かれることが増えました。
最近では割と落ち着きましたが、本当に一時期は出る商品全てに
「ノンシリコンかどうか？」
という説明をしてたと思います。
その時はあまりのノンシリコンブームだったので、僕自身も一瞬
シリコン ＝ 悪者
という認識までしていました。
ただ、オーガニックのメーカーさんの話を聞いたり、色々勉強していくと
シリコンて以外とええやつやん
という認識に変わっていったので、改めてシリコンについての情報を共有したいと思います。
シリコンの役割
シリコンは、主にヘアケアやスキンケアで使われているものに関しての正式名称は
”シリコーン”
といいます。
wikipediaで調べてみると、
シリコーン (silicone) とは、シロキサン結合による主骨格を持つ、合成高分子化合物の総称である。 語源は、ケトンの炭素原子をケイ素原子で置換した化合物を意味する、シリコケトン (silicoketone) から[1]。
と書かれています。訳がわからないですね。。
このシリコーンですが、オイルやゴム、おもちゃや医薬品など、実に幅広く様々なジャンルで活用されており、世界的な市場規模でみると、７０億ドルもの市場らしいです。
どーでもいい情報ですね。。
ヘアケアで使用される際のこのシリコーンの役割についてですが、主に
『表面をコーティングして、摩擦を軽減し指通りとツヤを作る』
という働きがメインになります。
言い換えれば、コーティング以外には役割がないので、ダメージ補修効果は一切ありません。
コーティング剤としては、ベタつかず、伸びがよく、熱からも守ってくれて、ツヤも与えてくれる
という、正に万能な成分です。
ただ、皆さんが気にされるのは、
このシリコーンのコーティングの蓄積によって
- 毛穴が詰まる！！
- コーティングされ過ぎてベタつく！！
- カラーが染まらなくなる！
といった事だと思います。
ところが！！
成分に詳しい人や、大手のメーカーさんに言わせれば、
「シリコーンが頭皮や毛穴を詰まらせることはない！！」
と言い切っています。
かなりはっきりと言い切っていますね。
これだけ大手の会社さんがここまで強く言うので、おそらく間違いはないと思いますが、
過剰に塗り過ぎていたり、お風呂に入らずに寝ていたり、シャンプーがしっかりと
泡立っていなかったり、しっかりとすすいでいなかったりすると、髪や頭皮にはよくないので、
使い方にも十分注意しましょう！
シリコーンの表記のされ方
続いてはシリコーンの表記のされ方です。
いくら毛穴を詰まらせることがないとわかってはいても、なんとなくノンシリコンの方がいい！
って言うかたは、ラベルに下記の表記がないものを選びましょう。
- ジメチコン
- アモジメチコン
- シクロペンタシロキサン
- ジメチコノール
- セテアリルメチコン
- ポリシリコーン etc…
一概にシリコンと言っても、かなり様々な表記のされ方があり、（実際上記以外にもっともっと表記の仕方はあります）どの表記のものが良いシリコンだとか言うのは特にないです。
おそらくヘアケアで使われる表記に関しては、上記の６つでほぼカバーできると思いますので、
どーしてもシリコンが気になると言う方は上の表記を覚えておいて下さい。
シリコン以外のコーティング剤
先ほどもお伝えした通り、シリコンは伸びが良くてツヤも出て手触りも良くしてくれるかなり
万能な成分です。
なので、通常の市販のシャンプーの場合、ノンシリコンとなるとどーしても手触りがあんまり良くならないんですね。いくらノンシリコンでも、手触りが良くないと売れません。
そこで、シリコンは入れずに、シリコン以外のコーティング剤を使うことによって、
『ノンシリコン』の打ち出しで商品を販売されています。
代表的なものだと
- ポリクオタニウム
- グリセリン
などがあります。
こららの成分は、メインの効果は保湿効果になりますので、成分だけを見ると悪いものでは
ありません。
ただ、シリコンの代わりに手触りを良くする為に大量に使用されていると、それがベタつきの原因
になる恐れもありますので、ノンシリコンシャンプーを選ばれる際には、こういった成分がどれくらいはじめの方に表記されているかというところもしっかりとチェックされた方がいいです。
まとめ
結果、シリコン自体は悪い奴じゃないです！！
ただ、使う量や使い方を間違えるとそのコーティング力によってちょっと重たく仕上がりすぎたり
ということがあるので、
・シャンプー、トリートメントの際はしっかりすすぐ！！
・洗い流さないトリートメントの際は少量を薄く伸ばしながら最適な量を塗布する！！
というところを気をつけながらうまくシリコンと付き合っていってくださーい！！
