ミルボンさんから発売されている『Villa Lodra(ヴィラロドラ)』というオーガニックブランド。
名前は聞いた事あるけど、詳しくどんなものかはわからない。
という方が多いと思うので、僕なりにまとめていきます。
Villa Lodora(ヴィラロドラ)とは?
ブランド特徴
元々はイタリアのウンブリア州という、イタリアでは唯一海に面していない地域にある『kemon社』という会社と、ミルボンさんが協力して開発された商品です。
ミルボンさんは自社で工場も持っているので、初めは自社でオーガニックのブランドを開発しようと思ってたみたいですが、日本には化粧品などに対してはいわゆる『オーガニック』という基準がなく、
国内だけで質の良いオーガニック(有機)植物を安定的に化粧品として使用する事が極めて困難だったことから、
オーガニックの先進国である欧米の会社と協力することにしたみたいです。
欧米の数あるオーガニックブランドの中から、
・本物のオーガニックであること
・(コスメではなく)ヘアケア中心のブランドであること
・美容業界に絞った販売展開ができること
というミルボンさんの厳しい条件を満たした「kemon社」と取引をスタートします。
オーガニックについて圧倒的に得意な「kemon社」と、
日本人のヘアケアについて圧倒的に得意な「milbon」がタッグを組むことで、
普段ケミカルを使用している日本人の方でも満足できるスペックになっています。
コンセプト
Villa Lodraのブランドコンセプトは、
人と環境の美しさを叶える ライフスタイル提案型 オーガニックブランド
で、デザイン性も環境への配慮も妥協せず、
オーガニックならではの心地よさを感じてもらいながら、
プロのヘアデザイナーとともに身体にも環境にも良いライフスタイルを創造していく。
サロンに来店されるお客様に合わせて、提案の幅を広げることで、より多くのお客様の『なりたい』を叶えてくれるブランドになっています。
ラインナップ
ブランドのラインアップは大きく分けて3つです。
・ヘアカラー
・ヘッドスパ
・ヘアケア(シャンプー・トリートメント)
全ての商品でオーガニック認証をとっているのはVilla Lodoraだけらしいです。
それぞれの特徴を見ていきます。
オーガニックヘアカラー
ヘアカラーだけは日本のミルボンさんの工場で作っており、
おそらくベースはオルディーブと似てるんじゃないかと思います。
ただ、工場自体にちゃんとオーガニックの認証もとっているので、
間違いなくきちんとしたオーガニックカラー剤です。
92%が天然由来成分で作られており、香料も入っていないのでカラーの残臭もないです。
なので、ヴィラロドラカラーをされたお客様は、施術中はもちろんですが、
家に帰ってシャンプーするときに、カラー独特の匂いを全く感じないみたいです。
後々の頭皮や髪のパサつきも少ないので、自宅に帰ってから
「本当にオーガニックの良いカラー剤なんだ」
と感じるらしいです。
ラインナップがこちら↓
ベーシックなラインは10色。
7レベルまでがグレイカラー、9レベル以上はファッションカラーとして使用できます。
注意点としては、一般的なカラーと比べるとアルカリで削る力が少し弱い分、
仕上がりが0,5レベル暗めに見えます。
その分ダメージレスもうたえるので、慣れると問題ないかと思います。
今年新しくもう1つカラーのブランドができて、
それがPALETTE(パレット)という高明度、高彩度なカラーです。
イメージ的にはアディクシーのオーガニック版という感じですね。
ベーシックラインだけではどうしても色味の表現が物足りなかったのですが、
こちらのパレットをMIXすればオーガニックカラーだけで高彩度なデザインカラーも提案できます。
さらに、専用のアロマオイルをカラーと併用することによって、
『オーガニックアロマカラー』
という付加価値メニューを作ることもできます。
オーガニックヘッドスパ
スパに関しては、頭皮の状況に合わせて
・オイル ・クレイ ・クリーム
の3つ用意されています。
頭のかゆみや乾燥が気になる方にはオイルスパ
頭皮の臭い、ベタつきが気になる方にはクレイスパ
とにかく頭も髪も乾燥が気になる方にはクリームスパ
という使い分けです。
カラーと同じく、どの工程にもアロマオイルをMIXして使用できるため、
よりリラクゼーション効果を高められます。
上記3つのラインに関しては、いずれも専用のマッサージの手技も用意されており、
大体30分前後のメニューとなります。
さらに、もう一つ別ブランドで、カラーのアフター専用のクリームスパも用意されています。
上記の写真の右端のやつです。
アルカリに傾いた髪の毛や頭皮の状況を、元の弱酸性に優しく戻してくれるバッファー効果を持ったクリームで、カラー後のダメージや頭皮のパサつき、かゆみを抑えてくれます。
こちらは10分くらいのショートメニューがメインとなりますので、
こちらのショートと、アロマスパを組み合わせてロングメニューを作ることも可能となってます。
オーガニックヘアケア(シャンプー・トリートメント)
ヘアケアに関しては、
シャンプーが6種類、トリートメントが4種類あります。
こちらも、スパと同じく頭皮の状態に合わせてシャンプーをチョイスしてもらい、
髪の毛の状態に合わせてトリートメントをチョイスするというヘアケアです。
いずれのシャンプーも、界面活性剤はココヤシ由来の天然系の界面活性剤を使用しています。
もちろん全てのアイテムがオーガニック認証をとっている商品になるのですが、
ミルボンさんの意向が存分に含まれている仕上がりとなっており、
オーガニックのヘアケアとは思えないほど、仕上がりの質感が良いです。
香りに関しても、日本人好みのシンプルなオーガニックアロマの香りで、
老若男女全ての方に気に入ってもらえる香りだと思います。
※スパとヘアケアは、イタリアの工場で作られていますが、ミルボンさんの意向が強く入った商品となっておりますので、日本人の髪質や、質感の好み、香りの好みなどを満たしてくれるオーガニック商品です。
導入メリット
時代性
オーガニックの商品を導入するメリットとしては、
昨今のSDGsの取り組みなどにもあるように、今後間違いなくニーズが増えるジャンルです。
ゆくゆくはオーガニック自体は特別なモノではなく、当たり前に生活の中に馴染んでいるモノになってます。
既にイオンなどのスーパーでは、野菜コーナーの横にオーガニック野菜のコーナーなども設置されており、
お客様の気分やその時の好みなどで選べるようになっています。
メニュー
ヴィラロドラは、本格的なオーガニックブランドであるにも関わらず、
通常のミルボン商品と同じ価格帯で販売されています。
なんとなく、『オーガニック=高い』というイメージがあると思いますが、
通常の業務商品と同じコストで本格的なオーガニックメニューを作ることができるので、
コストに関しては負担は一切ありません。
なので、お店の中でもオーガニックメニューとして単価を上げなくても良いです。
もちろん単価アップメニューとしても展開できますが、
オーガニックメニューを置くことでお客様の満足度や新規の幅を広げられるだけでも十分かと思います。
また、カラーとスパ、どちらかだけでもスタートできますので、
まずはカラーだけでスタートして、ニーズがありそうならスパも後から始めるという事もできます。
教育
教育に関してはさすがミルボンさんと言える、充実した教育システムが整っています。
オーガニックのカラーやスパなどのセミナーだけでなく、
ヨガやピラティスに関するセミナー、
オーガニックの食事に関するセミナー、
女性の生き方に関するセミナーなど、
各カテゴリーごとに著名人を講師としたセミナーが行われています。
本質的なオーガニックメニューを展開しようと思うと、
オーガニックという考え方を理解しないといけないです。
なので、カラーやスパだけを学ぶのではなく、
オーガニックの歴史や、それに付随する世界観や考え方まで学べるのは非常に価値があると思います。
取扱方法
まずは取扱ディーラーに問い合わせ
ヴィラロドラは直送のブランドになりますが、
AujuaやGLOBAL MILBONと同じく、代理店(ディーラー)を通しての取引となります。
ただ、通常のミルボンブランドとは別事業部になるので、
ミルボンを取り扱っているディーラーさんでもヴィラロドラは取り扱っていない
というケースもよくあります。
さらに、ディーラーさんとの契約に関しても、各支店ごとの契約になるので、
同じディーラーさんでも、東京の支店はヴィラロドラ扱っているけど、
大阪の支店は扱っていないという可能性もあります。
なので、まずヴィラロドラを取り扱いしているかどうか直接確認する必要があります。
ちなにみ、僕に言ってもらえれば関西の美容室は納品可能です!!
初回セットで導入
ディーラーさんが無事に取り扱いができていれば、
講習などで薬剤の体験をさせてもらって、気に入れば導入となるのですが、
カラーのセットかスパのセットなど、いずれかの初回セットでの導入が必要になります。
Aujuaみたいに何十万というセットではなく、5〜6万円くらいのセットです。
初回のセットを導入すれば、あとはカラーであれスパであれ1品単位で注文ができるようになります。
まとめ
長くなりましたが、このヴィラロドラはいい意味でオーガニックというイメージを覆してくれるブランドです。
最近では、ブリーチハイトーンをウリにしてるサロンさんでも、ヘアケアやアウトバスはオーガニック、というのも珍しくなくなってきました。
今後の高齢化、カラーのレッドオーシャン化、健康意識増加、
などを考えてみても、オーガニックのブランドを取り入れるのはお店にとって間違いなくプラスになると思います。
ぜひご検討ください。