美容業界で働くサラリーマンのちょっとためになる情報

『特化型サロンブーム』は終わりつつあるらしいという個人のコラム

最近は

『ハイトーンカラー専門店』
『髪質改善専門店』
『メンズ専門店』

実際に『専門店』と打ち出してるお店は少ないですが、

特に都心ではほぼ専門店(特化型)のようなサロンさんが非常に多いと思います。

ただ、こういったお店は今後減っていくんじゃないかと言われています。

理由はいくつかあるのですが、

大きな理由としては『求人』『集客』です。

『求人』と『集客』は店舗型ビジネスの最大の課題なので、

何をやってもついて回る問題なのですが、

今うまく行ってるように見える『専門店(特化型)』サロンでも

同じような問題がついて回るようになります。

『求人』に関しては、若いスタイリストならいいのですが、

今後美容師を続けていく上で、30代、40代になった時に、

果たしてその専門的な技術だけで売上を上げ続けていくことができるのか?

という壁にぶち当たるようになります。

もちろん「必要になってから必要な技術を学べばいい」というのも正しいと思います。

ただ、ずっとカットをやってこなかった方が、

髪質も難しい年代のショート〜ミディアムスタイルを綺麗にカットできるか?

と言われるとなかなか難しいと思いますし、

ボリュームが欲しいからパーマかけたいと言われたら?

などなど。

若くてお客様が少ない時ならレッスンに時間もかけれましたが、

抱えるお客様が多い状態で、目の肥えた大人のお客様を満足させる技術を

新たに身につけるのはハードル高いです。

なので、『専門店』はお客様だけでなく、働く人のターゲットもかなり絞られてしまい、

その限られた枠の中で

・どれだけいいデザインを学べるか?
・どれだけ売上が上げれるか?
・どれだけ福利厚生が整ってるか?

という勝負をしないといけなくなります。

『集客』に関しても、

はじめのうちは「キレイなハイトーンカラーになれた!」と喜んでもらっていても、

それに慣れてくると次は「カットでのデザイン」や、「美髪」を求めるようになってきます。

髪質改善で成功しているサロンさんでも、徐々にカラーにも力を入れるようになってきています。
(もちろんカットがウリのサロンさんもカラーやトリートメントというのは必須課題になってますが)

髪質改善が有名で全国展開している有名なサロンさんに通ってた僕の知り合いの方も、

「確かに髪の毛はキレイになるけどめちゃくちゃ時間もお金もかかるし、カラーの色もかなり限定されるから結局他のお店に行くようになった」

という人が何人かいました。

時間にもお金にもゆとりがある方々は、

カットは〇〇、カラーは〇〇、という風に使い分けられますが、

ほとんどの方は毎月毎月美容室に通えるほどの時間とお金のゆとりはないです。

できれば1回で全部完璧にできるに越したことはないですよね。

そうなると、よほど特殊系のカラーやデザインをするお客様以外は、

1つのお店で全部できるサロンを探すようになっていきます。

なので、

これまでは「突き抜けるためには何か特化した技術での打ち出しが必要」

でしたが、

今後は「特化した技術だけでの打ち出しでは厳しい」時代になっていきます。

サンジは料理が上手なだけではなくて戦闘力も高いし、ナミも航海術だけではなくて戦っても強いです。

ではどうすればいいのか?というところですが、

『横の繋がりやオンラインセミナーなどを活用して、お店の中でそれぞれのスタッフさんが学びたい技術を好きに学べる環境がある』

というお店が強くなっていくと思います。

お店のブランディングや集客力ももちろん大事ですが、snsの発達により個人で集客ができる時代。

個人の良さを活かせる環境を作ってあげることで、

独立するメリットよりもサロンに所属するメリットを強くする。

「お店のブランディングに合う人材を育てる」という考え方から、

「個人のブランディングを育てていく」という考え方へ。

大変ですしただの理想論かもしれないですが、

近い将来こういったお店が勝ち残っていくと思います。

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