突然ですが、
『情報』って、「事実」と「解釈」から作られてるらしいです。
そして、僕たちが普段得ている『情報』というのは、
「事実」が1%、「解釈」が99%ぐらいの比率で、
圧倒的に「誰かが解釈した」情報が多いです。
例えば、
「今日は寒くなるので上着が必要です」という天気のニュース、
これは「事実」か「解釈」か、それとも「両方」か、
どれだと思いますか?
正解は「解釈」です。
寒いかどうかは人それぞれの感じ方、つまりは誰かの「解釈」でしかないですよね。
では「事実」は何かというと、
「ただいまの気温は3℃です」
というのが「事実」になります。
また、
「銀座と東京駅は近いですか?」という質問に対して、
「近いです」という回答も「解釈」での回答です。
「事実」での回答は、
「距離は1.3キロほどで徒歩8分です」になります。
徒歩8分が近いかどうかも誰が「解釈」するかによって変わってきます。
いやいや質問の仕方が悪いでしょって話ですが、
実際普段の会話だとこんな質問の仕方してませんか?
誰かの「解釈」が入ることによって、「事実」が湾曲してしまうという事が本当に数多くあります。
今起こっている戦争も、誰から話を聞くかで感じ方が180度変わってしまいます。
テレビを見てたらそのテレビ局の都合のいい「解釈」になりますし、
新聞でもその新聞社の都合のいい「解釈」をさせようとする記事が載ってます。
また、スマホで頻繁に表示される「痩せる」とか「儲かる」とかの記事に騙されて詐欺被害に遭ったりするケースも多く、
正しく『情報』をキャッチしないと、情報に振り回されて大変な思いをしてしまいます。
さらにこの『情報』の量は年々増え続けており、
今では私たちは砂漠にある砂ほどの量を毎日浴び続けているという状態らしいです。
そんな無数にある情報の中から、自分にとって価値のある情報を選び取らないといけないのですが、
ではどうすれば自分にとって価値のある情報を選び取れるようになるか?
それは
「事実」と「解釈」を分けて考える習慣を持つ
という事が必要になります。
お伝えしたように、『情報』というのは常に「事実」と「解釈」がセットになってます。
その『情報』の中で、
・何が事実で
・何が解釈か
を分けれるようになる。
「事実」と「解釈」を分けた上で、
「この人の解釈はこうか」
「自分の解釈はこうだな」
と考える習慣が必要です。
ここでまた例を出すと、
オーナーの立場でスタッフに売上の進捗を聞いたときに、
「コロナの影響で来店サイクルが伸びててそんなに良くないんですよね」
と言われて、
「そーなんだー、コロナだからしょうがないよねー」
と答えてたら一瞬でそのお店は潰れてしまいます。
二人の会話の中に「事実」がどこにもないため改善策の立てようもありません。
これが、
「本日までの売上は80万円で、普段の周期なら今月来店するはずのお客様が何名か来られていないためコロナも影響してるかもしれません」
赤線のところが「事実」、青線のところが「解釈」
という回答だと、
「例年よりも20万円低いね。どのお客様が来てないの?前回の施術はどんなメニューだった?来店されたお客様の単価は?」
など、売上が低い理由をもっと深掘りして考えられるようになります。
このように、誰かの「解釈」を鵜呑みにしてしまうと、
本来気付けるはずの発見もありませんので、
誰かの「解釈」も参考にしながら、
「事実」をもとに自分なりの「解釈」をするということが大切です。
また、その「解釈」の精度を上げるためには、偏った情報収集を避ける必要があります。
意識をしていないとどうしても自分に興味のある情報ばかりに目が行ってしまいます。
僕自身も、自己啓発本やビジネス本をいろいろ読んでいると、
「結局どれも同じことしか書いてないやん、、」と思ってましたが、
・本を読むのはお金も時間もかかるので損をしたくない →
・自分のタメになりそうな本を探す →
・自分の興味のある本を見つける →
・買って読んでみると同じようなことばっかり書かれてる
という経験があります。
みなさんも同じような経験あるはず!
興味あることや好きなことはたくさん勉強して追求していくことも大事ですが、
自分に興味がない分野に関しての探求も合わせて行うことでより「解釈」の精度を上げることができ、
無限にある情報の中から、自分に価値のある情報をキャッチできるようになります。
まずは普段のスマホやテレビで流れてくる『情報』の中で、
「事実は何か?」
を知る習慣を付けていきましょう。
「事実」と「解釈」を分けて考えれるようになるだけでかなり頭の中もスッキリすると思います。
心とカラダの健康のためにも、正しく『情報』を使えるようになりたいですね。