美容業界で働くサラリーマンのちょっとためになる情報

美容室のメニューはオンラインショップ(ECサイト)で売れ!

緊急事態宣言により、営業を休止する美容室が増えてますね。

ただ、営業を休止したところでどこまで国が保証してくれるかもわからない、

それでもテナントの賃料やローンにスタッフの給料、広告費などの固定費は変わらずかかってきます。

売上がゼロなのに、出て行くお金はこれまで通りとなると、

本当に多く美容室の営業が危うくなると思います。

かといって、休止をしていなくてもこれだけ自粛ムードが漂っていると、

お店を開けたところでなかなかお客様の足も鈍りますし、オシャレして出かけるという

雰囲気でもない為、必要最低限のメンテナンスメニューしか動かないといった状況にもなりそうです。

今のこの状況は、お客様との信頼関係や技術でどうにかできるものではないので、

これを機会に、

『これからの時代に向けた美容室のキャッシュポイント』について考えたいと思います。

美容室で『売上』が発生するタイミング

これまでの美容室での『売上』に関しては、

・カット、カラー、パーマ、トリートメントといった、施術に対しての売上

・店販商品の購入といった、商品に対しての売上

大きく分けるとこの2つしかなかったと思います。

そして、ほとんどの場合が、

お店に来て、施術を受けて(店販を買って)、代金を支払う。

という流れです。

つまりは、

お客様がお店に来てくれないと一切売上が発生しない!!

という状況ですね。

1部のお店では、すでに自社でECサイトを作って、

店販商品をお客様にオンラインで買ってもらうという仕組みを作ってるところも

ありますが、まだまだ少数派ですし、

どうしてもオンラインでの販売となると、

ライバルが隣の美容室ではなく、楽天やアマゾンといった巨大ショッピングサイトとなる為、

送料の問題や商品自体の値段の問題で苦戦しているところが多いと思います。

そんな中、日本国内や海外で面白い取り組みをしているサロンさんがあったので、

そのやり方を紹介していきます。

美容室のメニューはオンラインショップ(ECサイト)で売れ!

美容室の技術を「ギフト」として販売する

東京のNORAさんがかなり面白い取り組みをされてました。

(キングコング西野さんのオンラインサロンに入ってる方は皆さんご存知の内容ですが)

NORAさんのホームページ

ホームページにもあるように、南青山や表参道、銀座、また大阪の梅田やフィリピンで展開している美容質です。

すでに自社のECサイトを持っており、オンラインで自社で厳選した商品を取り扱われています。

フィリピンにお店があったり、自社ECサイトを持ってるだけでも十分凄い取り組みをされてるのですが、

今回注目したいのは、

新しく作った「BASE」のサイトです。

「BASE」というのは、ご存知の方も多いと思いますが、

自分で簡単に自社ECサイトが作れるサービスです。

オリジナルTシャツを作って販売したり、マグカップやアクセサリーなど、いろんなものが簡単に販売できるサイトです。

通常は、ここで店販商品や、ヘアアクセなどの販売をする人がほとんどなのですが、

NORAさんのBASEサイトがこちら

NORA HAIR SALON

見てもらうとわかると思いますが、

NORAさんが販売しているのは、

モノ ではなく、 施術 なんですね。

しかも、その 施術 を、 ギフトとして販売 されています。

これまでも、親が通っている美容室に行くときに、親が子供の料金を支払っておいたり、

企業の社長さんなどが、お気に入りの女の子のために美容室の予約から料金の支払いまでしてあげたり、

という使い方はあったと思いますが、

一般的にギフトとして使うということはあまりなかったんじゃないかと思います。

しかも、有効期限も3年となっているので、もらったからすぐ使わないといけないという事もなく、

その人が行きたいタイミングで行けるようになっています。

彼女や友達への誕生日プレゼントとしてもいいですし、

これからの時期であれば、「母の日」や「父の日」などのギフトとしても定番化できるんじゃないかと思います。

カーネーションを渡すよりも照れくさくないし、プレゼントしやすい!

母の日を迎える前にすぐにやりたいですね!!

美容室のメニューを「回数券」として販売する

さらに先ほどのBASEのサイト上で、ギフト以外の通常のメニューも掲載すればいいと思います。

髪書房さんのtwitterで、アメリカの美容室の情報がありました。

アメリカの美容室は、営業停止中に『GoFundMe』というアプリでお客様にギフトカードとして施術料金分を事前購入してもらってるらしいです。

素直に「困ってますので購入お願いします!」と言うと、かなり多くのお客様が購入してくれてるみたいです。

 

もちろん、使用の際は事前予約が必要と注意書きした方がいいと思いますが、

サイト上でメニューを購入してくれた方は

「次回予約」と同じ扱いで10%オフとかにしてあげると、

お客様からしてもメリットを感じてもらいやすいと思います。

また、カラーやトリートメントに関しては、

webサイト限定でお得な回数券などを発売するのもいいと思います。

5+1とか10+1くらいのイメージで、1年〜3年間有効とかにしてもらえれば、

リピート客の固定化や、

トリートメントはチケットで払うから(なんとなく無料でやってもらってる感覚)、

スパは追加でやってみようかな?前髪だけパーマしてみようかな?

といった単価UPの可能性も出てきます。

店販商品を「オンライン」で販売する

また、BASEのサイトで施術のメニューも販売しながら、

本来のベーシックな使い方の物販も販売していきます。

なので、BASEのサイト上に、実際のお店で買える全ての商品、メニューが記載されてる状態ですね。

物販に関しては、どうしてもオンラインで商品を販売するとなると、

・梱包代

・配送の手間

など、がっつりとお店の利益として考えるのは難しいと思います。

サロン内で手渡しで販売できる方が利益率は間違いなく高いです。

ただ、2ヶ月に1回しかサロンに来ないのに、

そんな都合よくシャンプートリートメントがなくなるわけないですし、

1キロ近くになるものをお客様に持って帰らせるのもどうなのかなと。

お客様の立場からすると、

自分の好きなタイミングで買えて、尚且つ配達してくれる方が便利に決まってます。

なので、

・極力ネットで安く出回っていない商品で

・尚且つお客様に自信を持って勧めれる商品

・さらに、お店のコンセプトとリンクさせやすい商品

をメインに展開すると、店販売上以外のお店の価値やコンセプトもお客様に伝えれるので

一石二鳥です。

それでも利益は薄いかもしれないですが、

お客様の事や、今後のお店の売上の在り方を考える上ではECサイトへの切替は必須課題です。

※メーカーさんの商品によってはネットショップでの販売を禁止しているものもありますので、もし販売される際はディーラーさんかメーカーさんにご確認お願い致します。

実は周りのサロンはもう始めてます

新しい提案として話してきましたが、

すでにこのコロナウィルスのタイミングで上記のようなサービスを始めているサロンさんも何件か見かけます。

ただ指を加えて国の政策に期待するのか、

少しでもお客様のため、自分たちのために行動を起こすのか、

3年後ではなく半年後、コロナウィルスが落ち着いた後のサロンの在り方が大きく変わると思います。

美容業界で働くサラリーマン

ぜひ新しい時代を一緒に迎えましょう!!

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