美容業界で働くサラリーマンのちょっとためになる情報

TOKIOトリートメントの正式な工程(美容師さん向けのベーシックな施術のやり方)

今やサロンの中で「トリートメント」は、売上の柱となる程サロンメニューに定着しました。

数あるトリートメントの中でも、ツヤや指通りだけを作るクイックタイプのトリートメントとは違い、

本質的な「ダメージケア」をウリにしているTOKIOトリートメントは、

どうしてもクイックタイプに比べると、手間がかかったり知識が必要な商材になります。

なので、少しでも多くの方がTOKIOトリートメントを失敗なく施術してもらえるように、

シンプル、ベーシックなTOKIOトリートメントのやり方(プロセス)をお伝えします。

詳しい使いこなしが知りたい方はこちらの記事をどうぞ

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TOKIOトリートメントとは?

業界初の化学反応:インカラミ反応

という特許の科学技術を用いた、ケラチン特化型の補修系トリートメント。

油分に頼る事なく、毛髪内部のおよそ80%をしめるタンパク質を

独自技術で補うことにより、圧倒的な毛髪強度回復を実現するトリートメント。

油分やシリコンに頼らず、髪を『健康毛』に近づけていく事によって、

子供の髪のような、しなやかでさらっとまとまる髪に仕上げます。

〈健康な髪の毛の基本的な情報はこちらの記事をご覧ください〉

美容業界で働くサラリーマン

ヘアケアについて考えるには、まずは素材を知るところから。 僕もこの業界に入るまでは『髪の毛』については全く知識ゼロでした…

薬剤同士で化学反応を起こすために、ヘアカラーのように、

つけ過ぎたり、つける量が少な過ぎたりすると思ったような結果が出にくいですし、

ベーシックライン

スムースライン

モイスチャーライン

という3つのラインナップも、髪質によって使い分けないとうまくいかないケースもあります。

なので、

まずはTOKIOの使い方、

その後にラインナップごとの適切な髪質、

というのを説明していきます。

TOKIO1

まずはTOKIO1です。

こちらは低分子のケラチン(PPT)をメイン成分としたシャバシャバの液体タイプの薬剤になってます。

こちらを髪の毛にしっかりと吸わせていきたいので、

TOKIO1を塗布する前は、髪をしっかりとタオルドライしていきます。

こんな感じで毛束をグッと握ってお水が滴り落ちなければOK。

しっかり水分を切れれば、そのままTOKIO1を塗布していきます。

根元付近からしっかりと全体に塗布していきます。

毛先のダメージが気になるところは特に多めに塗布してあげてくださいね。

塗布料の目安は、水を切るときと同じように毛束を丸めて、かるく握った時に溢れ出てくるくらい。

これを全頭に塗布できればバッチリです!!

TOKIO2

続いてTOKIOの2番です。

こちらも低分子のケラチン(アミノ酸)をメイン成分としたクリームタイプの薬剤になっております。

こちらをTOKIO1と反応させる事で、毛髪内部で反応を起こしてケラチンタンパク質へと変化していきます。

ここからはベーシック、スムース、モイスチャーという3つのラインを使い分けていくのですが、

使い分けに関しては最後に記載しますので、ここでは塗布のポイントだけ。

TOKIO1がたっぷりとついた髪の毛に対してこのTOKIO2を重ね付けします。

こちらも同じくダメージが気になる毛先から徐々に根元付近まで伸ばしていきます。

TOKIO1とTOKIO2が反応すると、少し髪がくたっとした柔らかい感覚になってくると思います。

それがインカラミ反応という特許の反応が起きてるという合図ですので、

くたっとした感じになるまで量を調整しながら薄く伸ばしてください。

その後、しっかりと揉み込みながら栄養成分を髪の芯まで送り届けていきますが、

1パネルずつ丁寧に行いすぎると、先ほど塗布した1番が乾いてくるので、

まずはTOKIO1が乾く前にTOKIO2を全体に満遍なく塗布

その後パネルを取りながらしっかりと奥まで浸透させていく。

という工程を行います。

加温

TOKIO2の後に髪がくたっと柔らかくなれば、流さずにそのまま加温を行います。

この時の加温の目的は、TOKIO2の中に入っている成分を熱によって溶かして毛髪内部で「疎水化」

さすことによって、トリートメントの持続を促す工程ですので、毛髪強度自体には影響ありません。

ローラーボールや遠赤であれば約5分、圧縮蒸気のものであれば約3分間あっためます。

極力髪の毛が加温によって乾いてしまわないように、加温の際はパーマキャップなどの内側に水スプレーをして

水分を含ませてから被せてもらったり、ラップの場合でもなるべくラップと髪の間に隙間を作ってあげたりすると

より効果的です。

TOKIO3

加温が終わると、また流さずにそのままTOKIO3を重ねて塗布していきます。

TOKIO3もこれまでと同じく、ケラチンがメイン成分のクリームタイプの薬剤になってますが、

TOKIO1、TOKIO2とは違って、

低分子、中分子、高分子の全部で4種類の大きさのケラチン(PPT)を配合してます。

この成分が、TOKIO1とTOKIO2で新たに作ったケラチンの隙間をさらに埋めていくことによって、

毛髪内部の密度を高めて、強度回復、しなやかさが完成していきます。

塗布の仕方もほとんどTOKIO2と同じで、

ダメージが気になる毛先から中間あたりまで薄く伸ばしていきます

あまりダメージしてない根元付近までがっつり塗布してしまうと、若干重たくなる可能性があるので、

ダメージが気になるところまでで大丈夫です。

このTOKIO3は、薄く伸ばしながらタッピングやなめしを行い、

毛先のザラつきがとれて、つるんとした指通りになればOKです。

シャンプー

TOKIO3までで内部補修が完結するので、表面に残った余分な油分や

ケラチンを洗い流していきます。

ここの流しが甘いと仕上がりが少し重たくなりがちです。

といっても、汚れをガシガシとるわけではないので、

しっかりとすすいでもらった後に、かるく泡シャン程度で大丈夫です。

特に毛先とネープは残留しやすいので、この辺りがモコモコっと泡立っていれば流してOKです。

この時にがっつりクレンジング系のシャンプーでガシガシ洗ってしまうと、

せっかく入れたばかりの栄養成分も一緒に洗い流してしまうので、

極力TOKIOのシャンプーで洗うようにしてください。

TOKIO4

シャンプーの泡をしっかりすすぐと、最後の仕上げのTOKIO4です。

このTOKIO4は、キューティクル1本1本を整えることによって、重たさやベタつきを出さずに

指通りを整えてくれるトリートメントになっておりますので、

髪の毛1本1本に満遍なく馴染むように手に出した後にしっかりと伸ばします

洗顔フォームを泡立てるように20秒〜30秒くらいしっかり伸ばしていくと、

始めはスライムっぽい形状だったものが、だんだんとフワッと泡立つような感覚に変わってきます。

そのタイミングが髪につけるタイミングです!

中間から毛先にしっかりと馴染ませた後に、

シャンプーボールにお湯をためて、チェンジリンスを行います。

この時にコーミングをすると、驚くほど髪の毛がトロッとしているはずです。

チェンジリンスが終われば、最後にすすいで終了です。

乾かせばしなやかでサラサラな子供の髪の毛のようになっていることでしょう!!

オプション

上記の内容が、シンプルなTOKIOの4STEPの内容ですが、

ストレートパーマなどを繰り返されてかなり髪が硬い方や、

シャンプー終わってセット面に移動したら、既に髪が乾いてるような撥水毛の方

などは、TOKIO1の液体をうまく髪が吸ってくれないので、そういった方向けに

TOKIO0というものを用意してます。

TOKIO0

こちらは、硬い角質を柔らかくすることで、薬剤の浸透を促してくれる、

浸透促進剤 になっておりますので、

上記のような方には、TOKIO1の前に毛先を中心に塗布してもらうことによって

TOKIOの効果をさらに引き上げることも可能になります。

より硬さが気になる髪の毛には、TOKIO0を塗布した後に、

全体的にドライヤーやスチーマーで1分程温めてもらうと、より効果的です。

TOKIO HOME

最後にお持ち帰りのアイテムのHOMEというものがあります。

TOKIOは、コーティング系のトリートメントとは違って、内部を中心にしっかりとケアしていく

トリートメントのため、どうしても手触りの持続のところが少し物足りなく感じられやすいです。

(内部の補修の持続は物凄いと言われますが)

なので、TOKIOの質感をより長く楽しんでもらうために、HOMEというものをご用意しております。

使い方は、TOKIO4と同じで、手に取った後にしっかりとスライムをすり潰して、フワッとした状態で髪に馴染ませていきます。

その後かるくコーミングをしながら3〜5分置いて流してもらえれば、TOKIOをした直後の質感を

また思い出してもらえます。

大体週2回のご使用で1ヶ月くらいは持つので、施術の翌週から週2回、お客様のペースに合わせて

ご使用いただければいいかと思います。

ラインナップの特徴

はじめにもお伝えしましたが、TOKIOには

ベーシック スムース モイスチャー

という3つのラインナップがあります。

言葉だけのイメージでいくと、

ベーシック・・・真ん中の重たさ

スムース・・・一番軽いサラっとした質感

モイスチャー・・・一番重たいしっとりとした質感

というイメージかと思いますが、他のメーカーと少し考え方が違って、

重たくしたい、しっとりさせたいからモイスチャー

さらっと軽くしたいからスムース

といった使い分けではなく、髪の毛を一番健康に、扱いやすくするために必要な

ライン展開となっております。

なので、

モイスチャー・・・乾燥しやすい軟毛・細毛の方で、パサつきが気になるハイダメージ毛

スムース・・・クセ毛や硬毛のかたで、ざらつきや絡まりが気になるダメージ毛

ベーシック・・・軟毛・細毛・エイジング毛の方で、ボリューム、ハリコシが気になるダメージ毛

という使い分けになります。

ここはかなり大事です!!

TOKIOは表面の油分の量で質感をコントロールするトリートメントではなく、

髪の毛に足りてない栄養成分をしっかりと補うことで健康に近い状態に持っていくトリートメントです。

なので、他のメーカーさんのトリートメントとは

モイスチャーとかスムースの位置付けが真逆だと思いますので、

ここをしっかり意識して、カウンセリングを行ってからトリートメントの施術を行ってください。

LIMITEDブランドとの違いはこちら

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まだご存知ない方もいらっしゃるかもしれませんが、 昨年、TOKIOブランドから新しく 『TOKIO INKARAMI LIMITED』 というブランドが発売しております。 知らなかったという方や、なんとなく聞いたけど[…]

まとめ

以上がTOKIOインカラミ トリートメントのベーシックな使い方になります。

細かい塗布料などが知りたい場合はディーラーの営業の方にお問い合わせ頂ければ

塗布料まで記載したマニュアルをお送りさせて頂きます。

TOKIOトリートメントの取り扱いディーラー様一覧

美容業界で働くサラリーマン

今美容室で行うトリートメントで一番人気があるのは 『TOKIO インカラミ トリートメント』 だと思います。 特許取得の…

今はお客様のヘアケア に対する価値観も変わってきているのを実感しますし、

美意識が高い人ほど、今何をされてるのか?を気にされてます。

雑誌を読まれていたり、他の会話で盛り上がっていても、

さりげなくトリートメントの目的や今何をしているかなどをお話ししてあげるだけで、

他のトリートメントや、お店との差別化にも繋げれます。

文章ばかりでわかりにくい点も多いかと思いますが、

意識してトリートメントを行っていただければ嬉しいです。

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