美容業界で働くサラリーマンのちょっとためになる情報

都心のホットペッパーから読み解く美容業界のトレンドの変化

たまに時間があるといろんな地域のホットペッパービューティを眺めてるのですが、

最近の青山・表参道・銀座エリアのホットペッパービューティを見てると、

少し前とは完全に変わってますね。

ハイトーンブームの際は、多くのサロンさんがハイトーンカラーをウリにして、

バックショットでのハイトーン + 巻き髪

というスタイルをトップに持ってくるサロンさんが多かったです。

実際、そういった発信されてるサロンさんもまだまだ多いです。

ただ、青山・表参道・銀座エリアを見てみると、

ハイトーンのバックショットをトップに持ってきてるところはかなり少なくなってます。

どちらかというと、お店の中の雰囲気が伝わる写真だったり、

パーマでデザインを作っていたり、角度をつけたスタイルの写真だったり、

落ち着いた雰囲気の写真が多いです。

トレンド変化の要因

決してハイトーンのブームが落ち着いたわけではないと思うのですが、

考えられる要因としては、

①店内でどういうコロナ対策してるかの発信が必要になった

②髪質改善をより強く発信してるお店が増えた

③ハイトーンカラーでの集客が厳しくなったので方向転換した

④トレンドよりも技術や本質を追求するサロンが増えた

といったところだと思います。

 

『①店内でどういうコロナ対策してるかの発信が必要になった』

に関しては、都心で、さらに新規を呼びたいサロンさんならではですが、

お店の中がごちゃっとしてそうなところや、清潔感のなさそうなところ、

さらにはセット面とセット面の距離感やパーテーションの有無など、

対策されてないところは不安で行きにくい。と思われてしまうという、

ほんとにコロナならではの変化だと思います。

②髪質改善をより強く発信してるお店が増えた

の場合は、シンプルに今の集客のキーワードとして、

「外国人風カラー」よりも「髪質改善」の方が集客できるという理由だと思います。

1〜2年前のデータですが、ある集客サイトの集客キーワードがこちらです。

10代〜50代までの全ての年代のTOP5に『髪質改善』が入ってます。

『髪質改善』だと、ある程度幅広い年代にアプローチできるので、どの年代にもハマるようにスタイルを載せてるために「巻き髪+ハイトーン」というのが減ってるんだと思います。

③ハイトーンカラーでの集客が厳しくなったので方向転換した

これは先ほどのと少し似てはいますが、どちらかというともう少しネガティブな方向転換です。

カラーが流行ってたからカラーをウリにしてたけど、

周りにカラーをウリにするサロンが増えて、カラーの技術で差別化できなくなったので、

技術の必要ない「髪質改善」を選んだ。というところだと思います。

④トレンドよりも技術や本質を追求するサロンが増えた

若い世代に関してはこの理由が多い気がしてます。

snsを見てても『本質』や『リアル』といったキーワードをよく見かけるようになりました。

多くの企業やタレントさんの不祥事を見てるのでおわかりの通りですが、

これまでは隠せれていたものが、snsによって隠せないようになってます。

そういえば少し前にお客さんのルックスに点数つけて料金変えてる人が炎上してましたね

適当にカットしたり、カラーして帰しててもそのお客さんとそのお客さんの1部の仲良い友達ぐらいしか失客しなかったのが、

「〇〇サロンでこんなに髪の毛ボロボロになりました」

「〇〇サロンでカラーしたら内側全く染まってなくて草」

的な発信をされると一気にお店の信用を失ってしまいます。

確かにハイトーンのバックショットは『映え』はしますが、

技術のアピールがしにくいというのもあると思います。

技術アピールのためにあえてカットラインや面を整えたスタイルを発信しているというのが最近の傾向だと思います。

今後のトレンドの方向は?

あくまで憶測でしかないですが、

トレンド系の提案は低価格系のサロン様だけになるんじゃないのかな?と思ってます。

これはアパレルを見てると思うのですが、

トレンドファッションで打ち出してるのって、ほぼファストファッションじゃないですか?

『トレンド』なので、来年も着れるかどうかわからない→

そんなのに高いお金払えない→

ファストファッションならワンシーズンだけでもまあいいか

という流れです。

逆に歴史のあるブランドや高級ブランドの商品て同じデザインのものがずっと売れ続けてると思います。

Levisの501とか、エルメスのバーキンとか、ROLEXのサブマリーナとか。

なので、長く愛してもらえるデザインを発信した方がよくない?

となっていきそうです。

『自分の得意な技術 × 長く愛されそうなデザイン』

を発信するのが今後の「トレンド」になっていくと思われます。

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