美容業界で働くサラリーマンのちょっとためになる情報

美容室がオンラインショップでメニューを販売するメリット・デメリット

先日のブログで、美容室のメニューはオンラインで売れという記事を書きました。

美容業界で働くサラリーマン

「施術をしてからお金をもらう」という行為はもう古いのかもしれません。これからはサロンのメニューはオンラインショップで販売…

そのブログでは、実際にやっているサロン様の取り組み内容を記載していただけなので、

おそらく、

「ただの前売り券でしょ?」

「手間かかるだけで売上は上がらないでしょ?」

と思っている方も多いと思います。

なので、

この記事では、美容室が自社ECサイトを持つことのメリット・デメリットについて書いていきます。

美容室がオンラインショップでメニューを販売するメリット

1.売上が先に入ってくる

通常の美容室の営業の場合は、

お店でカラーやカットをして、お帰りの際に代金を頂く。

というのが当たり前だと思います。

そのため、現金で支払いの人はその日にキャッシュが入りますが、

クレジット決済の人は翌月にならないと入ってこないですよね。

それが、先の予約分を事前に決済してもらっていれば、

施術よりも前にキャッシュが入ってくる可能性もあります。

特に今回のような営業を自粛しないといけない状況に効果的ですし、

自然災害も毎年の恒例行事になってきており、サロンに行きたくても行けないという時にかなり効果的です。

2.現金のやりとりがないのでレジ締めが楽

これはどこの美容室でもあるあるだと思いますが、

営業後にお金が500円合わないから何度も計算をやり直したり、

スタッフみんなに割引やメニュー料金の確認をしたり、

レジ周りを這いつくばって探したり、

かなり大変な思いをされてきたと思います。

クレジット決済やpaypayなどのおかげでだいぶその手間も減ってきてるとは思いますが、

チケットを事前に購入しておいてもらえれば、その負担をもっと軽減さすことができます。

3.次回予約の提案がしやすい

次回予約と同じ条件でチケットなどを販売すると、

施術中に

「今度はこんなカラーにしたい」とか「次回はトリートメントしないとですね」

という会話になった時に、

ただただ「次回の予約してくれたら10%オフにしますよ!」

というよりも、

「オンラインショップでお得なメニュー販売してるので、そっちでチケット買った方がお得ですよ!
最後に日にちだけ決めさせてくださいね!」

という方が話易くないですか?

微妙な感覚的なところかもしれないですが、意外にスタッフさんからすると大きな差があると思います。

4.店販購入のついで買いが期待できる

自社のオンラインショップなので、もちろんメニューだけではなくで、

お客様にオススメしたいヘアケア やスタイリング剤、アクセサリーなども販売できます。

お客様がメニューを予約する際に、

「このオイルこの前仕上げの時に使ってくれてすごい良かったやつだ!」

「シャンプーされてるときの匂いがすごい良くて実は気になってたんだよな」

ということを思い出して、ついでに買ってもらえる可能性は多いにあります。

僕自身もそうですが、シャンプーすごい良い匂いだなーと思ってもなかなかその場ではスタッフさんに聞けなかったり、

ワックスとか付けてもらっても、その時にめっちゃ良い!!というよりは、

時間が立った時に「あれ、このワックスめっちゃ良い感じやん」

となることが多いです。

ただ、次回お店に行った時にはまたヘアスタイルが変わってるかもしれないし、

今更聞きにくいというのもあって結局購入しないということがよくあります。

なので、お客様が欲しいと思ったタイミングで買える環境を作っておくというのは実はかなり大事です!

もちろん自社のサイトなので、商品の仕入れ、梱包、発送は全て自分たちで行わないと行けないですが、

1割でも売上がプラスになるなら全く損はないと思います。

5.紹介に繋げやすい

例えば、

・カラー5回分のチケット買ってもらったら1回分サービス

みたいなチケットを作っている場合、

友達同士や家族でシェアしてもOK!!

としておけば、仲の良い友達3人でチケット買ってくれたり、

お母さんや兄弟、姉妹でチケットを買ってくれたり、

ということがし易いですよね。

無理に紹介してくれたら次回何%オフみたいなことをお伝えせずに、

自然に紹介を促せます。

6.ギフトとしても使ってもらえる

前のブログにも書きましたが、NORAさんのようにギフトとしての使い方はかなり有効だと思います。

Amazonギフト券などは有名ですが、実はUNIQLOもギフト券作ってるんですよね。

他の業界では「ギフト券」は割と当たり前に存在しており、結構ニーズが高いですが、

これまでは「カット」や「カラー」や「トリートメント」や「スパ」というのを

ギフトとして販売してるところがなかったので、

母の日や父の日などには定番化しそうです。

7.クーポンサイトを介さずに予約がとれる

実はこれからのことを考えるとこれが一番大きなメリットだと思ってます。

もちろん予約サイトは別途作る必要があるかとは思いますが、

これまではどうしても予約のためにホットペッパーを経由されてるケースが多かったと思います。

ホットペッパーを経由されてしまうと、

このサロンをチェックしてる人はこういうサロンもチェックしてます!

とか、他店のオススメ情報も見られてしまうために、

なかなかリピートに繋げにくいという状況になります。

ホットペッパー側は、いろんなサロンにしっかりと集客をさせないといけないので、

1件に集客が集中されちゃうと困るんですよね。

さらに、

ホットペッパーを利用する顧客の数もホットペッパーに登録してるサロンの数も頭打ち状態です。

その中でお客様をグルグル回してるだけなので、

ホットペッパー側からすると、新しいサロンにどんどん変えてもらって、1件のサロンの顧客にならないように促します。

日本人の人口現象、サロンの規模の縮小化

という事もあり、今はお金取れるところからたくさん取ろうという風になってきてると思います。

ただ、ホットペッパーほど集客できるサイトは他にないのですし、

間違いなく美容業界の発展に多大なる貢献をしてくれてるのは間違いないので、

うまく付き合いながら、お客様を顧客化させる仕組み作りが必要です。

オンラインショップというのはその取り組みの1つとしては有効だと思います。

美容室がオンラインショップでメニューを販売するデメリット

1.売上の管理がしにくい

売上が上がるタイミングが、施術の際ではないので、

実際にお金が振り込まれた時に、

どの時の売上として入ってきたのかがわかりにくくなります。

また、年末までのチケットを半年前とかに多く買ってもらってると、

夏頃に年内の売上分が全部入ってきて、

年末は忙しい割にお金入ってこないということになるので、

しっかりと計画性を持って取り組むことが必要です。

2.サイトの管理が必要

当たり前ですが、サイトや商品の見栄えもかなり大事です。

メニューに使える写真を用意したり、メニューの文言を考えたりも別途必要になりますし、

定期的にメニューの更新なども必要になるので、

サイトを管理できる知識を持ったスタッフが必要になります。

3.売上が下がる可能性もある

言ってもチケット販売とかになってくると、

多少のお得感も必要になると思います。

これまで、何もしてなくても通常通りリピートしてくれたたお客様が、

チケット購入などに切り替わると、その分売上は落ちてしまいます。

ただ、それ以外のところではリピートに繋げやすかったり、

ホットペッパー離れを推進できたりと、

パッと見の売上は下がるかもしれないですが、利益は確実に上げ易くなります。

4.商品の発送手配が必要

これは店販商品が売れた時に限りですが、

梱包材の用意、梱包、配送の手配

を全て自分たちで行わないといけないです。

最近はメルカリのブームのおかげで、梱包関係も非常に楽になってはいますが、

その手間分のコストはかかってしまいます。

まとめ

以上、美容室がオンラインショップでメニューを販売するメリット・デメリットを記載してきました。

販売手数料は若干取られますが、一応オンラインショップを無料で作れるサイトのページを貼り付けておきます。

今のこの状況は、間違いなく美容業界だけでなく、社会全体にパラダイムシフトを引き起こします。

これまでの当たり前が通用しなくなり、また新しい当たり前が生まれてきます。

その時に、これまで通りのやり方で美容室の経営を行うのか、

それとも少しでも新しいやり方を取り入れてみるのか、

非常にセンシティブで大変な状況ではありますが、

新しいチャレンジはしやすいタイミングだと思います。

もちろん、これが正解ではないですし、もっと他にも良い取り組みはたくさんあると思います。

そういった情報があればまた共有していきたいと思ってますので、

今後の情報にも期待しておいて下さい!

 

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