お客様が美容室に求めるコト
サロン利用にかかる理想の時間『78分』
これはリクルートさんの「美容センサス」調べの数字です。
2020年における、女性全体の美容室の滞在時間は78分が理想らしいです。
ここ5年で一番短い時間でした。
ちなみに男性は49分。
結構衝撃的な数字ですよね。
普通にカットカラーしたら90分くらいかかりますし、そこにトリートメント入れて2時間というのが
当たり前だと思っていたので、一般のお客様からするとそれでは時間かかり過ぎという認識になってしまうみたいですね。
(ホットペッパーの利用者なので、全ての方が当てはまるわけではありません)
ただ、美容に限らず、ここ10年〜20年くらいで明らかに一般の方の『時間に対する価値観』が変わってきてると思います。
増える立ち飲み屋
時短の傾向は飲食業界でも起こってます。
特に都心では立ち飲み屋さんがめちゃくちゃ増えてます。
サクッと飲んでサクッと帰るというスタイルが定着しつつあると思います。
居酒屋以外でも、吉野家などを筆頭に、カウンターのみのご飯屋さんも非常に増えてます。
1件に長く滞在して単価を上げるという形から、
回転率を上げてTOTALの収益を増やすという形が飲食業界でも主流になりつつあります。
「探す」から「試す」に変わったアパレルショップ
以前はアパレルショップはカワイイ服を見つけるために時間をかけて色んなお店を回るのが主流でしたが、
最近ではインスタなどのsnsやアプリや雑誌で見たものを試着するためだけにお店に行く事が多くなっています。
店員さんと会話をしながらあれと合うとかこれも似合うとか考えていたのが、
インスタやwearなどのsns上などでコーディネートを見て現物を試しに行く。買うのはネットで。
という体験の場所になっています。
当たり前ですが滞在時間は短くなり、いかに体験を楽しんでもらうか?
というのがアパレルショップの課題となっています。
スマホによって変わった『時間の価値』
スマホがなかった時とスマホがある時で時間に対する価値が大幅に変わりました。
スマホがなかったときは、
電車などの移動はただの移動時間でしかなかった(一部読書の時間などにはなりますが)ですし、
友人との待ち合わせや病院の診察を待っている時間はただの待ち時間でしかなかったです。
それが、スマホを持つことによって、
待ち時間でも移動時間でも、
仕事もできるし、買い物もできるし、snsの投稿もできるし、youtubeを見たり、ゲームをしたり、本を読んだり、
ありとあらゆる事が可能になりました。
つまり、これまでは移動時間や待ち時間などの「10分〜15分くらい」の時間は、
ただの隙間時間でしかなかったのが、スマホがある事で
仕事の時間にも娯楽の時間にもできるようになったんですね。
たった10分、たった15分という時間ですが、GAFAなどを筆頭に多くの企業はその時間の争奪戦を必死に行っています。
皆さんも実感してると思いますが、現在、我々の生活のほとんどのことはスマホの中で完結してます。
なので、以前であれば10分や15分くらいの時間はどうせ何もできない無駄な時間としてカウント出来ていたのが、
10分15分あればこんなこともあんなことも出来る!!10分でももったいない!!
という感覚に変わってきてるんだと思います。
お客様が美容室に求めるコト
これらを踏まえて考えると、
お客様の考える 「美容室ではゆったり過ごしたい」 というのは、
長い時間滞在したいというのではなくて、
短い時間で優雅な時を過ごしたい
という意味なんですよね。
髪がキレイになるというのは、あくまでも手段であって目的ではないので、
必要な施術を手際良くやってもらいながら、気の合う人であれば会話も楽しむ。
というのが良い滞在時間なんですね。
デザインで満足していただくというのは当たり前の最低条件ですが、
それ以外でお客様の満足度を上げるためには、
・座り心地の良いイス
・気持ちの良いシャンプー
・不快じゃないカラー塗布
・安心できるカット技術
・しょーもなくない会話
・特別感を感じれる環境
・よりキレイになれる提案
などを提供する事が必要だと思います。
無駄な会話や施術をなくしながら、短い滞在時間で最大限喜んで頂く。
もちろん必要であれば、多少時間は長くなってもよりキレイになるための提案は必要だと思いますし、
時短でキレイになるためにホームケア商品の提案なども有効だと思います。
世の中が便利になればなるほど、より時間の価値は高くなっていきます。
たった5分だと思ってアナログなことをやっている時間があれば、
接客以外のことは効率化して、5分で1000円でも2000円でも単価の上げれるメニューを作った方がお店にとってはプラスになります。
弊社にも5分で最大限お客様満足度を上げれる商品もありますので、
隙間時間でお客様を喜ばせたいという方はご連絡ください。