美容業界で働くサラリーマンのちょっとためになる情報

「USJを劇的に変えた、たった1つの考え方」から学ぶ『戦略的思考』

久しぶりにオススメ書籍を。

ずっと本を読んでなかったわけではないですが、そこまでオススメしたいと思える本に出会ってなかったというのもあり、

オススメ書籍はおよそ1年ぶりの投稿になります。

森岡毅さんという方の

『USJを劇的に変えた、たった1つの考え方 成功を引き寄せるマーケティング入門』

という本で、

本のタイトル通り、メインはマーケティングについて学ぶ本ですが、

マーケティングに興味がなかったり、マーケティングとは関係のない仕事をしてる人にも

非常に有益な内容だったので、自分自身に落とし込むためにも内容をまとめていきます。

お店を経営している美容室のオーナーさんは特にタメになる情報が満載でしたので、

ぜひ買って全てに目を通すことをオススメします!!

この本で学べる事

たった1冊の本で非常に多くのことを学べます。

また、内容に関しても非常にわかりやすく書いてくれており、

僕みたいに学歴ない人間でもちゃんと理解できるのでご安心ください。

ざっくりではありますが、この本で学べることは

・マーケティングについて
・戦略的思考について
・仕事の効率化
・人生設計

です。

一つずつ簡単に説明していきます。

マーケティングについて

マーケティングを一言で言うと、

「モノを売ることではなく、モノを売れるようにすること」

作ったモノを売るのではなく、

ターゲットとなる消費者視点を徹底的に理解し、

そのターゲットが求めているモノを作り、

そのターゲットが求めている形で売り出す

までがマーケティングらしいです。

つまり、「売れる仕組みが出来上がった状態を作る」こと。

具体的には、消費者とブランドの接点をコントロールしていくのですが、

まず、商品を認知してもらうため「消費者の頭の中を制する」、

次に、商品を思い出してもらうため「店頭を制する」、

そして、リピートに繋げるため「商品の使用体験を制する」

の3つが必要になってきます。

何言ってるかよくわからないですね。。

イメージ的には、

ターゲットが確実に欲しがるモノを作る →  

CMなどでプロモーションする →

店頭の目に付く場所に並べる(本屋さんやドラッグストアなどの入り口で大量に置いてあるアレ) →  

買ってもらってイメージ通りの結果を与えリピートに繋げる

というイメージです。

まずは顧客を理解して売れるものを作るというのが大前提らしいのですが、

その代表的な事例が「携帯電話」です。

iPhoneが出てくるまでは携帯電話は世界的にも日本のブランドばかりでしたが、

お客様のニーズを無視して質の向上ばかりを求めた結果、

説明書も要らずに感覚で使えるiPhoneが生まれた瞬間に全て淘汰されてしまいました。

市場にモノがなく、大量生産・大量消費の時代はとにかくいいモノを作れば売れる時代でしたが、

モノが溢れているこの時代では、機能の差はほとんどなくなり、

『機能以外の部分での選ばれる要素』が必要になってます。

そこを理解してコントロールするのがマーケティングなんですね。

美容室に関しても、

件数や情報が少ない時代は技術さえ磨いてればお客様は溢れていましたが、

美容室件数や様々な情報が溢れているこの時代では技術の差は感じにくくなり、

『技術以外の部分を上手く打ち出している』

サロン様が成功していると思います。

もちろん技術は絶対に必要です!!技術がないとリピートに繋がらないので長続きしないので、

技術は最低限磨いた上でマーケティングの考え方に当てはめると、

ターゲットとなるお客様が喜びそうな内装・メニューを用意する →

ターゲットに響きそうなプロモーションを行う(チラシ、HPB、minimo、紹介カード) →

予約の仕組みを整える(ターゲットによってはネット予約よりも電話の方がいい場合も) →

来店してもらい満足してもらう

になります。

戦略的思考

マーケティングをする上で必要なのが「戦略的思考」ですが、

これはマーケティングに限った話ではなく、仕事をする上で皆さんにとって武器となる考え方です。

元々「戦略」というのは戦争から生まれた考え方で、命がかかった場面で確実に勝つためあれこれ考え、それが発展してきたものです。

最近だと漫画のキングダムなどが人気なので、「軍師」などの方がイメージがつきやすいかもしれないですが、

「使える資源を目的達成のために配分すること」

が戦略的思考です。

上記でいう資源とは、『ヒト・モノ・カネ・時間・情報・知的財産』のことを指します。

これらの資源を、どのタイミングで、どこに配分するのか?

圧倒的不利な状況であっても優秀な軍師がいれば勝利することができるように、

会社や自分が持ってる資源をどこに使うのか?

上手く戦略を立てることができれば、能力以上の結果を生み出すことも可能です。

そのためには「選択と集中」が必要になります。

ちなみに、著者の森岡毅さんは、上司から仕事を10個振られたら、

そのうちの1つは最低でも100点を、あと2つは80点以上をとる、

それ以外の7個はやったフリをしてやり過ごしていたらしいです。

野球選手でもそうですが、

投げられた球の中には自分の苦手な球種があったり、もちろんボール球もあります。

全てに手を出して全てホームランにすることは不可能なので、

自分の得意なコースに来たときに100%の力を発揮できるように選球しないといけないんですね。

与えられた仕事全部で100点を目指すことは一見素晴らしいことのように思えますが、

とりあえず全部やろうとすることは、無意味に資源を分散させているだけの「戦略なき愚か者」

とまで言うくらい、戦略的思考は重要な考えです。

美容室でも、なんとなく全部のメニューやっとかないとな〜という考えはもう捨ててもいいのかもしれません。

仕事効率化

先程の戦略的思考を持った上で仕事に落とし込むことで、

圧倒的な仕事の効率化を図ることができます。

ここでの効率化は、

「仕事が早くなる」という意味での効率化ではなく、「最短で結果を出すため」の効率化という意味です。

「戦略」と良く似た言葉で、「戦術」という言葉があります。

同じ意味で使われていることも多いみたいですが、実際は全く別の考え方で、

「戦略」があっての「戦術」らしいです。

「戦略」の上にはさらに「目的」や「目標」があり、

順番に並べると、

「目的」を達成するために「目標」を立てる、

「目標」達成に向けて資源を分配するのが「戦略」、

「戦略」を実行するための具体的なアクションが「戦術」

という順番です。

ダイエットで例えると、

「目的」・・・スリムでモテるカラダになる
「目標」・・・体重60キロまで痩せる
「戦略」・・・週に2回1時間はジムに行って筋トレしよう
「戦術」・・・具体的な種目はスクワットとベンチプレスと腹筋にしよう

という流れになると思います。

会社員や雇われて働いている場合は、「目的」や「目標」は会社から与えられているので、

それに対して自分なりの「目標」、

それを達成するために選択と集中を行う「戦略」、

実際に実行に移す「戦術」

を考えます。

常にこの考え方が頭にあるだけで、

これまでは闇雲に結果を出そうと足掻いていたのが、

自分が出したい結果のためには何をすればいいのか?

を考えて行動できるようになるので、圧倒的にゴールに近づきます。

さらに、どうやって行動したか?が明確にわかっているので、結果が出なかった時の反省点もわかるため、

失敗を次に繋げやすくなります。

技術売上100万行くためには、

新規が必要なのか?
リピート率を上げないといけないのか?
単価を上げないといけないのか?
技術の見直しが必要なのか?

を分析し、それに必要なことだけをまずはとことんやってみる。

全部できればいいですが、一気に全部できるわけはないので、「選択と集中」が必要なんですね。

人生設計

こちらに関しては、自分自身に対しての戦略的思考です。

具体的には、

自分の強み・得意なことは何かを徹底的に分析する →

その強み・得意なことが活かせるターゲットに対してプロモーションを行う →

自分が活かせる場所に移動する →

思う存分結果を出す

というサイクルです。

自分の強みや特徴を知らないままだと、当たり前ですが本来の力を発揮できません。

イチロー選手がホームラン王を狙って打席に立っていたらあのような結果は残せていなかったと思います。

自分の身体の特徴や得意なことを知り、それを活かすための努力を誰よりも行なった結果が

メジャーリーグでのあの結果だと思います。

苦手な事、好きじゃない事ばかりやっていては本来の自分の良さを引き出すことはできないですし、それこそ時間と資源の無駄です。

自分が何をやりたいのか?何が好きなのか?

わからないという方も多いと思います。

そういった方に向けて、自分の好きを見つける具体的な方法も本の中に記載されていましたので、

自分の人生を見つめ直すきっかけとして読んでみてください。

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