美容業界で働くサラリーマンのちょっとためになる情報

プロが教えるシャンプーの選び方!!

お顔はすっぴんになっても髪の毛が綺麗であればすっぴん5割り増しくらいの効果があると思っています。

現在も髪の毛を綺麗にするために色々な努力をされているかとは思いますが、美髪への1番の近道は

良いシャンプートリートメントを選ぶ事!!

だと思います。

もちろん

・なるべく髪を傷ませないような施術をしてくれる美容室を選ぶ
・美容室でトリートメントをしてもらう

といった事も非常に大事ですが、

そんなお店で自分に合うスタイリストさんと出会えるかもわからないので、

上記の2つは自分ではなかなか決めれない事ですよね。

それに、シャンプートリートメントは365日毎日向き合わないといけないものなので、

お肌の基礎化粧品と同じく非常に大切です。

なので、今回はどんなシャンプーを選べば自分の髪にとって良いのか?

がわかるように丁寧に説明していきます。

市販品と美容室専売品の違い

まずはじめに、市販品と美容室専売品の違いから説明していきます。

基本的に、市販品も専売品も基本的な設計は同じで、シャンプーは

・お水
・洗浄成分
・補修成分
・その他の成分(増粘剤、防腐剤、香料など)

でできています。

それぞれの配合比率使っている成分

によって仕上がりに大きな差が出ています。

ざっくりですが、こんな感じのバランスになります。

市販品は、お水に対して洗浄成分の比率が非常に高く、補修成分が少ないのに対して、

美容専売品は補修成分の比率が非常に高いです。

なので、『市販品と美容専売品は何が違うの?』と聞かれたら、

まずは『補修力が1番の違い』だとお答えします。

もちろんそれ以外にもかなりたくさんの違いがありますので、今からは補修効果以外のところをお伝えしていきます。

界面活性剤について

補修効果の違いの次に大きな違いとなるのが洗浄成分、つまり界面活性剤の違いになります。

洗浄力が強すぎると、お肌に必要な油分までも取りすぎて、頭皮にも良い影響がないですし、

もちろん髪の毛に必要な栄養分も奪ってしまうのでバッシバシになります。

なので、化粧落としと同じで、

いかに肌と髪に負担をかけずに汚れを落とすか?

というところが市販品と美容専売品の違いになります。

界面活性剤の役割

そもそも界面活性剤は、界面(物質の境の面)に作用して、性質を変化させる物質の総称になります。
構造としては、1つの分子の中に、水になじみやすい「親水性」と、油になじみやすい「親油性」の2つの部分を持っており、
この構造が、本来、水と油のように混じり合わないものを、混ぜ合わせるのに役に立ち、汚れを落とす洗浄材としての効果も発揮します。
ただ、洗浄剤以外にも、医薬品、化粧品、食品などの成分としても幅広く使われています。

サラダに使うドレッシングやマヨネーズをイメージしてもらうと、
ドレッシングはよく2層構造になっているものがあると思います。

この写真の右側のやつみたいに。
普通は水と油は混ざり合わないので、このように分離してます。

そして、水と油に界面活性剤を入れて作られたのが、マヨネーズです。

このように、界面(表面張力)の性質を変化させることができるので、油分の中に浸透して中から分解させることができるようになります。

洗浄剤にはこの界面活性剤を用いて作られているのですが、洗浄剤にも、

車を洗う洗剤、食器洗剤、洗濯洗剤、洗顔石鹸

など様々なものがあり、それぞれに適した洗浄力が必要になります。

ここではシャンプーによく使われている界面活性剤の種類をお伝えしていきます。

界面活性剤の種類

高級アルコール系

市販品で一番代表的なのが高級アルコール系になります。

洗浄力が非常に強く、泡立ちも良いですが、刺激も強いのが特徴です。(原料費も安い

成分表記は、
・ラウレス硫酸Na(もしくはラウレス硫酸アンモニウム)
・ラウリル硫酸Na(もしくはラウリル硫酸アンモニウム)
・オレフィンスルホン酸ナトリウム
etc…

になります。

髪の毛を毎日洗わない方や、ハードなスタイリング剤をつけてる方にはオススメできますが、
髪のダメージが気になる方や薄毛が気になる方にはオススメできません。

 

アミノ酸系

アミノ酸系は、美容室専売品で最も使用されている界面活性剤になります。

洗浄力はそこまで強くないので、泡立ちは高級アルコール系には劣りますが、刺激は少なく、

ダメージヘアにも安心して使えます。

成分表記は、
・グルタミン酸系/アラニン系/タウリン系/サルコシン系/リン酸系
・ココイルグルタミン酸Na
・ラウロイルメチルアラニンNa
etc…

などです。必ず最後に Na/TEA/K などがつきます。

人によってはアミノ酸の種類によってシャンプーで頭皮が痒くなる事はありますが、

刺激は少ないですし、髪や頭皮の乾燥が気になる方、ダメージが気になる方にオススメです。

 

両性系

こちらも美容室専売品で使われることが多い界面活性剤です。

主に赤ちゃん用のベビーシャンプーや、ヘアカラー用のシャンプーに使われ、

洗浄力は1番弱いですが、非常に刺激の少ない成分になります。

成分表記は、
・コカミドプロピルベタイン/ラウラミドプロピルベタイン
・ココアンホ酢酸Na/ラウロアンホ酢酸Na
etc…

などです。主にベタイン系と呼ばれるシャンプーになります。

脂性の方、さっぱりスッキリしたい方には若干物足りないですが、

敏感肌の方やアトピー肌の方、カラーの色持ちをよくしたい方にはオススメです。

 

防腐剤について

次は防腐剤についてです。

防腐剤の役割

防腐剤の役割については、文字の通り、製品を腐らせないようにするための成分です。

防腐剤についても、一時期は「防腐剤フリー」「パラベンフリー」といった言葉が流行して、

防腐剤は悪者だ!!みたいな風潮がありましたが、

シャンプーやトリートメントに防腐剤が入っていなければ、化粧品やシャンプーなどは一瞬で腐ってしまいます。

腐ったもので頭洗いたくないですよね??

特にお風呂場は、高温多湿な場所ですし、

シャンプーやトリートメントの中にお水も入りやすいため、保管の場所としてはかなり最悪な環境になります。

そういった環境でも、シャンプートリートメントの効果を発揮するためには、必要な成分であると言えます。

 

防腐剤の種類

主に合成系の防腐剤と、オーガニックシャンプーなどに使われる天然系の防腐剤があります。

合成系の特徴としては、強い殺菌効果があるため、雑菌の増殖をしっかりと防いでくれますが、

稀に敏感肌の方などは配合量によっては刺激を感じたりします。

天然系の特徴としては、合成系よりは刺激は少ないですが、殺菌効果は弱いため、製品の劣化は起こりやすくなります。

合成系の防腐剤の成分表記は、
・メチルパラベン
・エチルパラベン
・フェノキシエタノール
・安息香酸Na
・ソルビン酸K
etc…

天然系の防腐剤の成分表記は、
・ヒノキシオール
・ティートゥリー
etc…

などになります。天然系の防腐剤に関しては、殺菌効果のある植物エキス全てが対象になるので、かなり数は多いです。

合成系の防腐剤は、ほとんどの場合が複合的に使用されていますので、

表記を見たときに多くの防腐剤が使用されていると、刺激が強い可能性があります。

天然系それぞれにメリット、デメリットがあるので、どちらを選ぶかはお好みになりますが、

防腐剤が入っていない物は選ばない方がいいと思います。

 

注目したい成分表記

界面活性剤と防腐剤以外に、もう一つ注目したい成分があります。それが『増粘剤』です。

増粘剤の役割

名前の通り、粘り気の強さを変える成分です。

食品や化粧品、工業用品など、幅広く使われている成分ですが、シャンプーに配合することによって、

使いやすくしたり、栄養成分を髪に残りやすくしたり、高級感を演出したり

といった効果があります。

成分の表記は、
・ジステアリン酸グリコール
・塩化Na
・コカミドMEA/DEA
・グリセリン脂肪酸エステル
etc…

基本的にはどれも安全な成分なので、入っていてもなんの問題もありませんが、

ポリクオタニウムに関しては、髪のコーティングなどにも使われる成分ですので、

かなりしっかり流さないと流れ落ちない(べたつきやすい)性質がありますので注意が必要です。

 

成分表記のチェック方法

ここまで様々な詩文について書いてきましたが、いよいよ成分のチェック方法についてになります。

もう少しでこの記事も終わります。

表記されている順番を見る。 香料は何番目??

大切なのは表記されている順番です。

すいません画像をお借りしています。

基本的にシャンプーやトリートメントの表記は、上から順番に配合量の多い順番に記載されています。

はじめの方に書かれているのが、

界面活性剤(この写真だとコケミドプロピルベタイン〜デシルグルコシドまでが洗浄成分です)

その次が

補修成分や有効成分(グリチルリチン酸2K〜加水分解コラーゲンまで)

その次が

増粘剤(コカミドMEA、ポリクオタニウム−10)

その次が

防腐剤(エタノール)

最後が

香料 になります。

この順番で表記されているシャンプーは基本的に『いいシャンプー』と言っていいと思います。

物によっては界面活性剤の次に増粘剤、香料最後に補修成分という順番のものも多くあります。(ほとんど市販品です)

香料よりも後に入ってる成分に関しては、ほぼ効果はないと断言します!!

なので、香料が上位にあるシャンプーのウリは、メーカーが何を言っていようと「匂い」しかないです。

なので、香料がどれくらいの位置に表記されているのかというところを一つの基準にしてもらえれば大丈夫です。

 

まとめ

長々と書いてきましたが、本当にシャンプー選びで自分の将来の髪の状態が決まりますので、

早く自分にあったシャンプーを見つけられるといいと思います。

ただ、もちろん年齢やそのときの髪、体のコンディションによって合うシャンプーは変わってきますし、

次から次へと新しいシャンプーも発売していきますので、

常にどんなシャンプーがいいのか?ということを美容室で聞いて見てください。

ご質問などあればお気軽にコメント、DMしてもらえれば答えれる範囲でお答えします!

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